本は『読むクスリ』(上前淳一郎)であると考えてみる ― 『大人の読書感想文』

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このブログは、私の知人や募集で集まった方々の『大人の読書感想文』を掲載しております。

本のレビューではなく、その本を読んだその人がどのように感じ、どのように影響を受け、人生に活かしてきたかをまとめています。

その本に興味を持って頂くことはもちろん、あなたの悩みの解決や人生の励みになれば幸いです。


私は人生の必要な時に本に助けられてきました。

仕事に対する考え方。

精神的に落ち込んでしまった時に救われたり、資格を取る時の目標設定の仕方だったり。

あなたも本に限らず、テレビ・ネット・人からのアドバイス等、色々なことから情報を得て自分の人生をより良くしていると思います。

ただ、私の経験から本から得た情報はかなり能動的に得たものなのですごく大きな影響を受けています。

テレビやネット(これは読書と言えなくてもないか?)は、意識をせずに流れるままに入って来ます。

人からのアドバイスも何気ない会話に含まれていたりします。

何となくその時は「へえー、そうなんだ」となりますが、あまり長く自分の中に留まることは少ないことが多いです。

今回の『大人の読書感想文』の作者の方も、もしかしたら同じ感覚かも知れません。

本から情報を得た時に(いや本とは限らず)、活かせるのかというのは重要です。

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本は『読むクスリ』(上前淳一郎)であると考えてみる

ヨード過敏である。

注射の消毒で発覚した。それまでは平気だったのに、ある日突然かぶれた。

昆布の佃煮は毎日弁当に入れるほど好物だったが、仕方ない。

すでに我慢ができる大人になっていて、自分で食べ物を取捨選択できる立場でよかったと思った。

■アレルギーは親のしつけの問題ではない

以前勤務していた会社に、高齢の経営コンサルタントがいた。

矍鑠として、危なげなく車を運転している。死ぬまで仕事がしたいと放言していた。

何かの折に、「アレルギーなんて、親のしつけが悪いからですよ」とコンサルタントは言っていた。上司たちも同意していたが、ただの追従だと思っていた。

その会社には製菓の部署があり、雑誌で商品を取り上げてもらうことになった。

担当ではなかったので、そんな話があることしか知らされず、たまたま原稿を見た。

菓子に使われている材料が「米粉」になっている。

実際に使われているのは「求肥」のはずだった。

その地域で米粉というと、団子を作る粉であって、求肥とは違う。

食感が違うことは、甘味が好物ではない私にもわかる。

製菓の責任者に、米粉の領収書を出してほしいというと、烈火のごとく怒った。

原材料は変えていないのだ。

責任者と私は、正確に書いた原稿に差し替えるように求めた。

「(国立大学を出た)○○さんも求肥は知らない」

「(食品を扱う会社にいた)××さんも知らない」

「みんな知らなかったから、調べてわかりやすくした」

上司と担当者はわるびれずに言い訳した。

言葉の置き換えの問題ではない。偽装表示に当たることを自覚していなかった。

何より嫌悪を感じたのは、上司たちが人の親であり、孫がいる人もいたことだった。

教育現場では、食の安全に腐心している。

アレルギーだけではなく、食事制限が必要な病気の子どもたちもいる。

一律に給食を出せない。

子ども同士でも、友だちが何を食べてはいけないのか把握している。

健康な子どもを持ち、想像力もなければ思慮もない人たちが、食品を扱う仕事をしていることにぞっとした。

それ以上に、求肥のもちっとした食感を差別化できない彼らの舌の貧しさを、憐れんだ。

■『読むクスリ』

どれほど人生経験が豊かでも、この世のすべてを知ることはできない。

『読むクスリ』は、多種多様な人たちのスケッチである。

倒産寸前のメーカーがどうやって起死回生の策を生みだしたのかなど、仕事に関することから、結婚相手の決め手など微笑ましくも色っぽい話まで揃っている。

週刊誌に長期連載していたもので、どれも短く、隙間の時間に読める。

「人間関係のストレス解消に 」という副題があるように、緊張緩和にクスリとする話が多い。

「薬」としてトラブルの対処法のヒントを探してもいい。

世の中は十人十色というデータしか、本の中にはない。

データを生かすも殺すも、読者次第だ。

本書にかぎらず、本は薬のようなものだ。

同じ病気に同じ投薬をしても、人によって効果も副作用も違う。

「泣ける感動作」のコピーに踊らされて読んだら、一粒も涙がこぼれなかったということはよくある。

何を読んで何を得るかは、繰り返すが、読者次第である。

ところで、看護師との雑談で、ヨード過敏の話題を出したことがある。

「重傷のときは、ヨードを使うでしょう? 過敏だって伝えられなかったら?」

「伝えられても使うと思う」

「最悪の場合、呼吸困難で死ぬって脅されたけど」

「緊急時で、ヨードが最善なら使う。手術で呼吸困難になっても、病院で医療機器は揃っているはずだから、死ぬことはない」

人によって毒にも薬にもなるものは、確かにあるのだ。

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いかがでしたか?

求肥はもち米を粉にしたもの(白玉粉・餅粉)に砂糖と水を加え火にかけて粘りを出したものです。

何気ない会話の中で、米粉を知らない人に例えるのであれば問題ないと思います。

しかし食品の材料表示でそういったことを行うと、作者の方が指摘するように偽装表示になります。

その製菓責任者や上司達ももっと幅広い知識があったら、そういった対応を取らなかったかも知れません。

それにしても最後の看護師さんの答えには豊富な知識と経験があるからこそですね。

さすがプロ、と感心してしまいます。

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