『古瀬戸珈琲』(東京都千代田区)クラシック音楽が静かに流れる神田の銘店 ― 読書が捗るカフェ

全国の本好きを魅了し続ける古書の町・神保町で、1980年の創業以来多くの読書人に愛され続けている、クラシック音楽が静かに流れる神田の銘店、『古瀬戸珈琲』(東京都千代田区)を紹介します。

『古瀬戸珈琲』の雰囲気

いわずと知れたブック・タウン、神保町。

東京都千代田区神田の古書街には、その数150軒以上と言われる書店がひしめき、明治大学、日本大学などの学術関係の施設や、大手出版社や印刷所なども密集。

そんな“東京のカルティエ・ラタン”として、全国の本好きを魅了し続ける神保町で、1980年の創業以来多くの読書人に愛され続けているカフェの銘店、古瀬戸珈琲店を紹介します。

昔の日本家屋のような、趣のある急な階段を昇りガラス戸をあけると、通りに面した大きな窓から燦々と自然光が差し込み、ベランダに置かれた植物の緑が透き通った光を店内に満たしています。

夜は暗すぎず明るすぎず、もの柔らかな照明が時を忘れさせてくれます。

日曜と祝日を除いて夜22時まで営業しているのもとてもうれしい。

深い焦げ茶色を基調としたシックな店内には、不思議の国のアリスや可愛らしい動物をモチーフとした作家モノの陶器がさりげなく飾られ、その落ち着いた雰囲気はまるで美術館のようです。

黙々と珈琲を淹れている静かなマスターのいるカウンターの背後には、美しいカップ達がずらりと並んでいます。

カウンターに座ると、好みのカップを選ばせてくれます。

座り心地の良いテーブル席や、窓側の大テーブルには大ぶりのお花や季節の植物が生けられてあり、それが自然なパーテーションになって、相席でも気詰まりなく読書に没頭できます。

音楽は静かなクラシック・バロック音楽が主で、音量も随時コントロールされていて快適。

小脇に本を携えたお客さんばかりなので、満席でも一定の静けさが保たれており、街の読書室として最適な環境といえます。

『古瀬戸珈琲』のおすすめメニュー

おすすめメニューは何と言ってもシュークリーム!

オーダーごとにトースターで香ばしく温め直してくれます。

食べやすいようにシューの上部を蓋のようにカットしてあるので、本を片手に気軽に食べられるのも嬉しい。

バターの馥郁たる香りと「カリッ…、シュクッ」っとした食感のシュー生地に、卵の味がしっかりと感じられるコクのあるカスタード、アツアツのシュー皮とクリームの程よい冷たさ、そのコントラストも美味しさを引き立たせます。

他にも洋ナシや杏子といった定番のタルト、シフォンケーキの他、少しずつつまめるプティ・フールも読書中にはぴったり。

ホットサンドやクロックムッシュも美味。

ドリンクは全体的にリーズナブルで、たとえばブレンドは喫茶店激戦区の神保町にあっては破格と思える525円。

苦みのブレンドと酸味のブレンド、二つのタイプを選ばせてくれるのも嬉しいです。

モカ、ブラジル、マンデリンなどのストレートはもちろんアメリカンやアイスコーヒー、抹茶オーレなどのアレンジメニューも充実しています。


『古瀬戸珈琲』の主なメニュー

・ブレンド 525円

・ストレート 525円

・チーズケーキ 470円

・古瀬戸オリジナル シュークリーム 470円

・ホットサンド 630円

※詳細は店舗にお問い合わせ下さい。

『古瀬戸珈琲』への簡単な行き方

JR御茶ノ水駅、徒歩8分。御茶ノ水橋口改札を出て、正面の横断歩道を渡ります。

楽器店が軒を連ねる緩やかな坂道を下り、山の上ホテルや明治大学を過ぎてしばらく行くと、小さな古本屋さんがあります。

その隣にある急な階段の上にあります。

『古瀬戸珈琲』の店舗情報

・住所:東京都千代田区神田小川町3-10
・電話:03-3233-0673
・営業時間:年中無休 10:00~22:00(日曜・祝日21時まで)
・HP:https://www4.hp-ez.com/hp/kosetocoffee-srgdist/page1