『0から1をつくる』(本橋麻里)の概要
オリンピックで活躍したカーリングのロコ・ソラーレを率いる本橋麻里氏の著書。
これまでのカーリング人生を通じて感じたことや経験したこと等から、本橋氏が培ってきたものがわかりやすく書かれている。
0から1をつくる 地元で見つけた、世界での勝ち方【電子書籍】[ 本橋麻里 ] 感想(1件) |
『0から1をつくる』(本橋麻里)の好きなエピソード
本橋麻里氏がチーム青森でバンクーバー五輪に出場した時の話です。
当時活躍した小野寺選手らが去り、自ら中心となって新チームで五輪には出場したものの、8位という結果に終わりました。
五輪に出場するだけで精一杯で、五輪中にコミュニケーションが十分に取れなかったことが良くなかったと本橋さんは述べています。
それは同時に、本橋氏が自分自身にチーム作りのノウハウが無いことを知るきっかけとなりますが、そのことがロコ・ソラーレ結成には大いに生きることになります。
『0から1をつくる』(本橋麻里)の注目のノウハウ
特に印象的なノウハウとして、「コミュニケーションはデータである。」ということです。
カーリングは、実は選手同士のコミュニケーションがとても重要な競技です。
もぐもぐタイム等を見ると選手達は和気藹々としているようですが、実は意見を出し合って時には衝突することもあるそうです。
商談でも就職活動でも恋愛でも、いざアタックする時には相手のことを徹底的に調べ上げ学ぼうとしないと成功しません。
だから、積極的にコミュニケーションを取ることで、情報の蓄積やアップロードをしているということです。
『0から1をつくる』(本橋麻里)で得たもの
コミュニケーションをとってデータを蓄積することで、どのように生かすかという話です。
ロコ・ソラーレの選手同士のミーティングは、皆が必ず意見を言うことにしています。
ただ、本音を言うというのは結構勇気がいります。
一見、本橋氏の指示に選手が動いているのかと思いきや、実はミーティングでは選手同士でかなり厳しい意見が飛び交うこともあるそうです。
時には口調が荒くなることも。
ただ、本橋氏は相手を否定したり故意に傷つける発言だけはしないようにしつつ、全員に発言してもらう雰囲気作りを心掛けているそうです。
『0から1をつくる』(本橋麻里)はこんな方におすすめ
『0から1をつくる』の中で、本橋氏は
「この本を何かに向かっている人や変わろうとしている人に読んでほしい」
と述べています。
また、年代を問わずコミュニケーションに苦手な人にもおすすめです。
本橋氏が培ってきたコミュニケーションのノウハウは、かなり参考になります。
『0から1をつくる』(本橋麻里)のまとめ
本橋氏のリーダー像は、これからの組織作りに大いに参考になるでしょう。
日本人のイメージするリーダー像は、俺についてこい!タイプだったように思います。
しかし、それは一時的にはいいものの、永続性に欠けます。
本橋氏がカーリングを通じて培ったコミュニケーションのノウハウ、チーム作り、組織の在り方などは今の若い世代にかなりフィットできると思います。
実際に、本橋氏は20代の選手達とチームを通じて結果を出しています。
ぜひ幅広い世代に読んでほしいです。
ブログ『大人の読書感想文』管理人が、SNSを通じて知り合った作家さんの本です。
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