『いまを生きる』(ナンシー・クラインバウム) ― おすすめの本

『いまを生きる』(ナンシー・クラインバウム)の概要

全寮制の名門男子高校に新しく赴任することになった英語教師ジョン・キーティングは、厳しい規則と厳格な校則に縛られている男子学生に、学校の教育方針に反したやり方で教科書を使わない授業を進めます。

風変わりな授業に戸惑う学生達の中には、キーティングが教えようとしている人生活動における大切さを学んでいきます。

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感想(1件)

『いまを生きる』(ナンシー・クラインバウム)の印象的な場所

キーティングを親う一部の学生が「死せる詩人の会」というクラブで集いながら、自分達の夢や希望を見出しながら、自分達が本当に成し遂げたいことを自覚していきます。

そのクラブが開催されるのが、学校の寄宿舎近くにある洞窟です。

個性ある学生の中でも、俳優イーサン・ホーク演じる大人しい学生トッド・アンダーソンが最後に先生が教室さるときに勇気を見せてくれる姿に感銘を受けます。

また、学生ノックスが他の学校に通う女学せクリスに恋をするシーンは青春時代を感じさせます。

『いまを生きる』(ナンシー・クラインバウム)の好きな場面

初めて教壇に立つキーティング先生が口笛を拭きながら教室に入ってくる始まりが、これからどんなことが起きるのか予想不可能な場面が気に入っています。

何も言わずに学生を教室から連れ出し、普段とは違う授業を行います。

自分をキャプテンと呼んでいいというキーティングもまた、その名門男子校の卒業生で英語の授業を通して、「今を楽しめ、青春を謳歌せよ」と訴えかけ、その本当の意味について学生達に理解させようとします。




『いまを生きる』(ナンシー・クラインバウム)で得たもの

現代の社会で当たり前になっている習慣や思考、価値観等は本来人それぞれ違って当たり前であるということを気付かされます。

人間それぞれ、個性や特技、魅力があり、それを開花させるために学校に通いながら発見し、伸ばしていくために今を楽しく生きようと勇気づけられます。

しかし、その情熱のために学生の1人が親の反対を押し切って飛び込んだ世界で自分を追い込んでしまいます。

その責任がキーティングにあると責められるシーンには、何かもどかしさを感じます。

『いまを生きる』(ナンシー・クラインバウム)はこんな方におすすめ

人生に悩んでいる人や、今の状況に悶々としている学生などにおすすめしたい本です。

特に、進路について悩んでいたり、周囲から孤立していた時に読んでも最適です。

男子学生の青春物語なので男性には読んでほしい作品です。

『いまを生きる』(ナンシー・クラインバウム)のまとめ

女性の視点から読んでも感動できる青春物語で、男子だけで過ごす学生時代を新鮮な視点で描かれています。

だたなんとなく過ごす学生時代ではなく、何か自分に大切なものを発見し、チャレンジできる精神を育成するには男子生徒ならではの環境が必要なのかもしれません。

そこで切磋琢磨し、自分の個性や特技を開花させることこそが青春時代にすべき体験であり、大人になっても悔いのないよう今を楽しみ、自分の人生を歩めばよいという問いかけを感じました。