『しあわせのつくり方』(引田かおり・引田ターセン)の概要
11歳も年が離れた夫婦、妻のカーリンと夫のターセン。
今やパン屋さんやギャラリーを共に経営し、周りの人から見たら理想の夫婦とうたわれる2人だが、約40年の結婚生活の中で、暗黒時代と呼ばれるほどの苦労や辛さも味わいながら今に至るという。
そんな2人、現在のしあわせな暮らしに至るまでの軌跡をたどる。
価格:1,595円 |
『しあわせのつくり方』(引田かおり・引田ターセン)の印象的な場面
歳も約10歳ほど離れ、真面目で不安を抱えやすい妻カーリンと、あっけらかんとした楽観的な性格で、自分のペースでどんどん進んでいく夫のターセン。
仕事人間のターセンは、カーリンと結婚したことによりスイッチが入り、「仕事がどんどんうまくいく!カーリンは幸運の女神なのかもしれない!」と思っていたそう。
しかしながら妻のカーリンは、毎日残業や接待続き、午前3時に帰宅し7時ごろに再び仕事に向かうターセンを見て、この生活大丈夫なのかな・・・
と不安を抱えていたそうです。
『しあわせのつくり方』(引田かおり・引田ターセン)の好きなエピソード
2人の10か条というものの中に、「笑い飛ばす」というものがあります。
「何が起こっても、あまり深刻にとらえず、笑い飛ばせるような柔軟性を持つ。」
「笑う門には福来る、笑うことが習慣になるとラッキーが舞い込む。」
こんな2人の考え方が素敵ですし、小さな幸せを大切にして心が温まります。
さらには誰にでもすぐに真似できることだと思います。
また、「理解できないことでも、そうかなあと考える」等、いつも一緒にいる夫婦の2人でも、価値観の違う人間であり、お互いを尊重しあうというマインドも大切だと言います。
『しあわせのつくり方』(引田かおり・引田ターセン)で得たもの
『しあわせのつくり方』(引田かおり・引田ターセン)の好きなフレーズで、
「人は人がいるから、自分の感情と向き合うことが出来るのです。人と向き合えばこそ、嬉しさや喜び、悲しさや悔しさに気づかせてもらえます。なぜ分かってほしいのか、なぜ違うとこんなに悲しいのか、何でも自分の好きにしたいからと、無人島にひとりで暮らせば幸せなのか、、、そうではないことに気が付くのです」
というものがあります。
誰かと向き合うからこそ、自分の感情を味わえる。
こんな風に人間らしい感情をたくさん味わえるのは、時に苦しくもあるけど豊かで素敵なこと。
そんな風に思えるフレーズです。
『しあわせのつくり方』(引田かおり・引田ターセン)はこんな方におすすめ
結婚生活を送っている方はもちろん、恋人がいる方にも寄り添う1冊でず。
男女問わず、おすすめします。
年齢も大きく離れ、仕事、生活への向き合い方もお互いに全く異なる2人が、40年の結婚生活を経て、色々な形の「寄り添い方」を教えてくれます。
もし今、恋人、もしくは夫婦の関係で悩みを抱えている方がいたら、そんな方ににこそ読んでもらいたいです。
『しあわせのつくり方』(引田かおり・引田ターセン)のまとめ
『しあわせのつくり方』(引田かおり・引田ターセン)を読む前、恋人との関係で悩みを抱えていました。
相手はなぜ自分に寄り添ってくれないのか、本当に大切に思ってくれているんだろうか・・・
と不安なこともありました。
『しあわせのつくり方』(引田かおり・引田ターセン)を読んで、こんなに違う2人でも、とことん向き合って長い年月を掛けていろんな困難を乗り越えて、今理想的な夫婦だとうたわれている姿を見ると、とても勇気が湧きます。
考え方、価値観の違いで悩む方は沢山いるかと思います。
そんな時はこの2人のように粘り強く向き合って、時には言い合いもしながら、最後にはくだらないねと笑い飛ばして、2人にとってしっくりくる落としどころを見つけられれば素敵だなと思います。