『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(堀内都喜子)の概要
日本とフィンランドは自然豊かなところや、少しシャイで真面目、謙虚な性格等共通点が多くある半面、ワークライフバランスや休みに対する意識、組織内の関係性等の大きな違いを感じることがあります。
日本は働き方改革が叫ばれ、まだまだ歩みは遅いがそれでも働き方は変わりつつある。
世界幸福度ランキング1位となったフィンランド流の生き方、働き方の秘訣を紐解きます。
フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか (ポプラ新書 182) [ 堀内 都喜子 ] 価格:946円 |
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(堀内都喜子)の好きなエピソード①
外国人から見て、フィンランドの仕事文化の中で何が一番魅力的かと問われると、それはワークライフバランスだと言います。
フィンランドでは朝8時から働き、16時を過ぎるころから1人、また1人と帰っていき、16時半を過ぎるころにはほとんど人がいなくなっています。
日本人からすれば驚きの事実ですが、フィンランドではどの業界でもそれが徹底されています。
フィンランド人は長時間の残業はせず、休みもしっかり取ります。
就業時間内はしっかり働きますが、それと同じくらい休みも大切にしていますし、そして全ての人にそれが徹底されています。
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(堀内都喜子)の好きなエピソード②
フィンランドには、法律で決まったコーヒー休憩があります。
フィンランド人のコーヒーの消費量は世界でもトップクラスで、一日で数杯飲むことも珍しくありません。
フィンランド人にとっては、仕事の鍵はコーヒー休憩!と言う人もいるほどです。
脳には休みが必要ですし、いい息抜きになって休憩の後は仕事に精力的に取り組める、という意見が多いようです。
また、コーヒー休憩はコミュニケーションの場でもあるといいます。
企業によってはある程度コーヒー休憩の時間が決まっており、時間になると皆がマグカップを持ちながらソファに集まり、リラックスした雰囲気の中で仕事の相談やプライベートの話が出来ます。
働く中でもメリハリをつけて、こんな風にリラックス出来る時間を大切にしているところも魅力のひとつです。
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(堀内都喜子)で得たもの
今まで日本の企業で働いていて、
「残業がざらにあること」
「断りたくても帰りづらい雰囲気があること」
等、これが普通なんだと受け入れて働いていましたが、フィンランド流の働き方・生活を学んだことにより、そもそも概念が違うんだということが分かりました。
フィンランドでは、家族との時間も大切だから、定時で上がるのが当たり前。
当たり前のことだから、周りの人も寛容だし、帰りづらい雰囲気もない。
日本では”社会人はこうあるべき”という風潮があります。
時には無理のある働き方を強いられることもありますが、世界にはフィンランドのように様々な働き方があり、日本でも皆が自分に合った働き方のスタイルを実現できて、色々な人の価値観を寛容に受け入れられる働き方が出来れば良いと感じます。
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(堀内都喜子)はこんな方におすすめ
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(堀内都喜子)は、現在働いていて少し自分は無理をしているかな?と感じている方に読んでほしい一冊です。
世界には様々な働き方や価値観があって、それが知れるだけでも心が少し軽くなるのではないかと思います。
日本も働き方改革によって、少しづつ皆が働きやすい国に近づいている!ということも感じながら、希望をもって読んでもらいたいです。
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(堀内都喜子)のまとめ
人によって何に幸せを感じるか、価値観はそれぞれかと思いますが、『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(堀内都喜子)は全ての人に共通する幸せで豊かな生活を送るためのベースを紐解いているように感じます。
世界幸福度ランキング1位のフィンランドにならって、日本でも働きやすく心身共にバランスの取れた豊かな生活が送れる国になることを願っています。
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