『星の王子さま』(サン・テグジュペリ)の概要
飛行機で知らぬ場所に離陸してしまった主人公が、小さな王子様と出会って、その中で人生にとって何が大切なものか、王子様のこれまでの冒険の旅を振り返りながら、主人公が考えさせられる物語です。
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『星の王子さま』(サン・テグジュペリ)の印象的な登場人物
王子様の冒険の旅の中で、様々な人に出会います。
その中で出会うキャラクターにキツネがいます。
キツネは哲学者のように物事を悟っていて、今までの人生で思い返したこともなかったような、ハッとさせられる言葉をかけてきます。
そのキツネがとても印象的です。
「なに、簡単なことだよ。大切なことは、目に見えないのさ」
この言葉を読んだとき、ハッとしました。
大人になると、「目で見えるもの」しか見なくなっていることに、気が付かされるからです。
『星の王子さま』(サン・テグジュペリ)の好きな場面
人生にとって大切なものとは何か、愛とは何か、王子様が「花」に対して、しなければならなかったことは何だったのか、やっと気づいた王子様。
そして王子さまは「
戻らなくちゃ」
と言って自分の星に戻るのです。
主人公との別れ、そのシーンが切なくもあり、印象に残って好きです。
花はどこにでもある、あいふれたバラでも王子様が大切に育てたバラは、王子様だけの、「あなただけの大切なバラ」なのだと、王子様は気がつき、主人公のもとを去ることを決めるのです。
『星の王子さま』(サン・テグジュペリ)で得られたもの
「大人はみな、子どもだった。しかし、忘れずにいる大人は、いくらも居ない」
この言葉だけで
「ああ、そうだ、わたしも子供だったんだ、子供の時に見えていたものが、今の自分には、見えているだろうか?」
と、忘れてはいけないことに気づかされました。
また、「愛」についても、深く描かれているので、ほんとうの愛とは何か、愛すること、愛されること、それを感じること、その大切さも『星の王子さま』は教えてくれます。
当たり前の日常が、どれだけ大切で愛おしいものなのか知ることができます。
『星の王子さま』(サン・テグジュペリ)はこんな方におすすめ
社会に出て、社会に揉まれて、心が荒んで行ってしまった大人にこそ、読んでもらいたい作品です。
児童文学ではありますが、内容としてはとても深く、人生とは、生きることとは何か、迷った時に大切なことを教えてくれるはずです。
『星の王子さま』(サン・テグジュペリ)のまとめ
『星の王子さま』は、定期的に読み直すほど好きな作品です。
子供の頃に読んだ時には王子様が出てきた本、くらいにしか記憶がなかったものが、大人になって読むと、こんなにも奥が深い内容なのかと驚かされます。
また、現在は初版の内藤あろう氏だけではなく、様々な方の翻訳で文庫として出ているので、読み比べも楽しいと思います!
また、ファンが多くて世界中の人に愛される『星の王子さま』には、名言がたくさんあり、その中でも愛に関する名言をまとめた本も出版されています。