『夢を叶えるゾウ0』(水野敬也)の概要
うだつの上がらない主人公の元に、ある日、インドの神であるガネーシャが降りてきた。
ガネーシャはこれまで色々な偉人や成功者を育ててきたと言い、ガネーシャの出す課題をクリアしていけば夢を叶えることができるとのこと。
しかし、今回の主人公は夢を持ってなく、これまでもやりたいことがないという人間だった。
それならばと、ガネーシャは”本当の夢”を見つけるための課題を出すことに。
今回は主人公だけでなく、ガネーシャの抱えていた問題も救われていく。
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『夢を叶えるゾウ0』(水野敬也)の注目の登場人物
登場人物としては、やはりガネーシャがインパクトがあります。
象の頭に人間の体、4本の腕を持つインドの大衆神。
商売から恋愛まで生活のあらゆることを司る万能の神。
気に入った人間を育てるのが趣味。
降臨してからの普段の生活ぶりは態度のただのでかい居候。
大食いで腹が出ており、ベビースモーカーで、親父ギャグが好き等、神様らしい威厳が皆無で、どう見てもダメなオッサンにしか見えません。
しかし時に叱咤し、励ましながら課題を通して主人公が成長していく様を見守ります。
主人公がこなす課題の意味を説明する時は偉人や成功者のエピソードから引用して納得のいく理由を説明してくれる。
あんみつが大好物。
『夢を叶えるゾウ0』(水野敬也)で注目の場面
主人公がパワハラで苦しめられた上司に会社を辞めることを伝える場面。
主人公はこれまで受けたパワハラを理由に会社をやめることを伝えるのだが、主人公を苦しめてきたインテリ系パワハラ上司の策略により、主人公にとって不利な条件での退職と謝罪を要求される。
心が折れそうになる主人公だったが、これまで課題を成し遂げたことによる成長と、ガネーシャたちの助けによって、上司に屈することなく、望み通りの好条件で退職することに成功するします。
『夢を叶えるゾウ0』(水野敬也)の好きなノウハウ
本当の夢を見つけるためには『痛み』が必要であるということ。
これまで、『痛み』とは避けて通る方がいいと信じて疑っていませんでした。
しかし、『夢を叶えるゾウ0』を読んで『痛み』は成長していくために不可欠なものであり、『痛み』によって人はつながることができることを知りました。
そして、同じ『痛み』を持つ他者を救うことが”本当の夢”だという言葉によって今までの自分を少し受け入れられるような気がしました。
自分の痛みや苦しみを前向きに捉えることができました。
『夢を叶えるゾウ0』(水野敬也)はこんな方におすすめ
夢ややりたいことがなく、ただ周りの評価を気にして生きてきた方。
自分が夢中になれるような夢を見つけたいと思っている方。
夢を持つことが人生に必要なことだと思っていない方。
小説は好きだが、自己啓発書はつまらなくて読むのが苦手という方。
そんな方にぜひ読んで頂きたいと思います。
『夢を叶えるゾウ0』(水野敬也)のまとめ
自己啓発のエッセンスを小説の形式にまとめた人気シリーズ。
タイトルは0だが最新刊です。
主人公と自分を重ね合わせながら、ガネーシャとのやりとりによって自分を成長させる方法を楽しみながら学ぶことができます。
ガネーシャとの軽快なやりとりが面白く、勉強としてだけでなく、普通の小説としても楽しみながら読むことができるところが魅力。
最初はガネーシャとぶつかることが多いのですが、課題を通して絆が芽生え、ラストは感動的な結末で締めくくられる自己啓発本であり、小説でもあります。