『爆撃聖徳太子』(町井登志夫) ― #おすすめの本

主人公は小野妹子。 しがない下級豪族の彼が仕事先で見かけた男、聖徳太子のせいで彼の人生はとんでもない悪路を行くことになる。 世界を手に入れようと次々に隣国を倒し、領土を拡大していく隋帝国の次の目的地は琉球。 ここで彼らを止めなければ、倭国が次の犠牲になってしまう。 遣隋使になった小野妹子は頭がおかしい聖徳太子の部下となって、琉球を守る戦いに身を投じることになるのだが…。

『薄闇シルエット』(角田光代) ― #おすすめの本

結婚=幸せとは思えず、「結婚してやる」という恋人に対しても反発を覚える37歳のハナ。 自分には自分なりの幸せがあるはずと、自らの道を突き進むが自分を信じられる決定的な何かも見つからず、気が付けば八方塞がりの毎日。 まわりと自分の差に落ち込みながらも、もがき成長していく女性の物語です。

『読書嫌いのための図書室案内』(青谷真未) ― #おすすめの本

読書をする意味を考えさせられた気がします。 ほとんどの方が読書をする意味なんて娯楽や教養を身につけるためといったものでしょう。 しかし、文中で女の子が読書をする意味を語っているシーンを読んだ時に、ハッとさせられました。 特に「本を読むことは、現実に立ち向かうことである」という文章が心に残っており、改めて考えてみると本を読むことは自分自身の身を守るためであり、他人の感情を知るきっかけになる、と普段は考えようもない発見をしました。

『東大思考』(岡壱誠) ― #おすすめの本

東大生の多くに見られる考え方や思考法をわかりやすく解説しております。 「記憶力」「要約力」「説明力」「ひらめき力」「問題解決力」の5つにおいて、 一般人と東大生の頭の中のどこが違うかが明確になります。 物の見方を変える事で世界が180度変わる、そんな感じの1冊でした。

『天使の卵-エンジェルス・エッグ』(村山由佳) ― #おすすめの本

主人公の歩太は、芸大を目指す浪人生。 歩太は、ある日電車の中で出会った人に一目惚れをします。 歩太には、精神を病んで入院している父親がいて、その父親に見舞いに行った時に、新しく担当医として配属された女医に出会います。 それは、自分が一目惚れした女性でした。 どこかで見たことがあるような気がしていた歩太ですが、それは自分の付き合っている彼女の姉でした。

『地下にうごめく星』(渡辺優) ― #おすすめの本

40代未婚女子の夏美は職場で部下に頼られ仕事一筋に生きながらも、どことなく心に満たされない空虚を抱えていた。 そんな時後輩に誘われて鑑賞した地下アイドルのライブに衝撃を受け、自分もプロデュースしたいと思い立つ。 しかし夏美のもとに集ったのは元のグループが解散して居場所を失ったカエデ、家庭でできそこない扱いされているいじめられっ子の天使、女装趣味のある男子高校生・翼、ファンをライバルに奪われてしまった愛梨など一癖も二癖もあるメンバーだった。 はたして夏美は問題児たちをまとめ上げ、彼女たちを輝かせることができるのだろうか?

『誰も教えてくれなかった子どものいない人生の歩き方』(くどうみやこ) ― #おすすめの本

子どもがいなくて、社会から疎外感を持っている方は発信されていないけれどたくさんいると思います。 今後、子どもがいる家庭より単身の方が増えていくという時代なのに、子供がいないことで肩身が狭く生きざる負えない状況が続いていくことはおかしいと思っています。 誰かがうらやむような人生を送る必要なんてないのだと改めて感じることができる心強い本です。 また、子供に関して他人事だと思っている男性の方に読んでほしいと思いました。

『赤毛のアンシリーズ』(新潮文庫・村岡花子訳) ― #おすすめの本

カナダ、プリンスエドワード島の田舎の村アヴォンリーに、兄妹で暮らす歳を取った2人が、農作業の手伝いのために孤児院からみなしごの男の子を引き取った。 兄マシューがブライトリバー駅まで迎えに行くと、そこに待っていたのは男の子ではなく、ひっきりなしに空想を話し続ける、感受性の強い赤毛の女の子でした。 手違いだったものの、アンを引き取ることにした2人。 アンは想像力が豊かで、それゆえに楽しい出来事や、たくさんの失敗が次から次へと巻き起こります。 まっすぐでひたむきに生きてきた少女が、初めてたくさんの愛をもらい、素敵な女性に育っていくお話です。

『赤めだか』(立川談春) ― #おすすめの本

落語家・立川談春のエッセイ。 今は大人気の落語家となった立川談春が、なぜ師匠・立川談志に入門することになったのか。 落語会でも特に異彩を放っていた立川談志の弟子としての生活はどんなだったのか。 談春が真打になるまでの経験や考えたことがまとめられている。

『昭和天皇マッカーサー会見』(豊下楢彦) ― #おすすめの本

安倍政権の時に、北方四島についてプーチン大統領が米軍基地について危惧をして交渉が決裂しました。 日本には日米地位協定というものが存在しますが、この日米地位協定とはいかなるものなのか。 そしてなぜどうして決められたのかが経緯を知りたい方におすすめの一冊です。