『盗賊妖狐が現代に来たら愛する彼女はヤンデレだった・・・』(美月里亜)の概要
1000年前伝説の盗賊妖狐と恐れられていた主人公が殺戮集団から100年に一度だけ咲くと言う魔法の花を盗むものの返り討ちに合い瀕死の重体を負ってしまい、もう自分の命は持たないと思った彼は魔法の花にもう一度だけ愛する彼女に会いたいと願い目を閉じた。
息絶えたかと思った主人公だったが目を覚ますと全く知らない世界に来ていた。
そこで1000年前愛した少女に出会ったものの見た目も性格も全く変わっていて終始振り回されるものの好きな気持ちは変わらない。
ここ現代で他の妖狐達と人間や妖怪やらの依頼を受けて暮らしていく主人公の時に涙ありのコメディ。
『盗賊妖狐が現代に来たら愛する彼女はヤンデレだった・・・』(美月里亜)の好きな登場人物
ヒロインのセルリアンがやっぱり可愛いです。
好きな相手にGPS付きの首輪をつけたり、大型犬用のサークルに閉じ込めたり、他の異性を見ただけで、「今すぐにその目をえぐりとり自分しか見えないようにするぞ」と意味不明な事を言ったりするけど彼女がどれだけ主人公を愛しているかがよく分かります。
1000年もの時を超えてまで一人の人を好きでいるなんて尊敬に値します。
もし、そんなに長い時間待ち焦がれていたのならこのヒロインのように相手を縛り付けてしまうかもしれません。
『盗賊妖狐が現代に来たら愛する彼女はヤンデレだった・・・』(美月里亜)の好きな場面
第100話の話ですが、人に飼われていたイタチが飼い主に「永遠に死なないで」と願いをかけられる話ですが、これは非常に感慨深かったです。
自分のペットが年老いていく姿は誰も見たいものでは無いです。
できればいつまでも元気でいて欲しい。
死なないで欲しい。
でも、それはとても残酷な願いです。自分達が先に亡くなってしまってからそのペットはどんな思いで生きていくのか?
この物語のイタチも少しづつ心が闇に呑まれてしまい妖怪へと変貌し、飼い主を恨むと言う結末になってしまうのですがその心の内が悲しく描かれていて胸が締め付けられました。
『盗賊妖狐が現代に来たら愛する彼女はヤンデレだった・・・』(美月里亜)で得たもの
自分のありきたりの日常を考えると、無駄にしていた時間の多いなと深く反省しました。
今を精一杯生きる、一瞬の時間も無駄にしてはいけないと学びました。
今日やれる事は今日やる。
簡単に言うといつか読むと思ってそのまま置いてあった本が結構あったのですが、少しづつですが毎日時間を見つけては読む事にしました。
いつかやろうと言う言葉は今やらなければいけない。
いつかと言う言葉ほどあてにならないものはないと思いました。
思い立ったか吉日と言う言葉があるように今を大切に生きようと思いました。
『盗賊妖狐が現代に来たら愛する彼女はヤンデレだった・・・』(美月里亜)はこんな方におすすめ
老若男女問わず読んで欲しいですが、あえて言うなら20代30代前半の方におすすめします。
主人公達は高校生ぐらいなのですが内容の深さから学生時代を経験してしばらく経ってからの方の方が物語がすんなり入ってきて、ああ、こんな時あったなとか思って欲しいです。
そして、できたら若い子と一緒に読んで感想を言い合うというのも楽しそうでいいですね。
『盗賊妖狐が現代に来たら愛する彼女はヤンデレだった・・・』(美月里亜)のまとめ
この物語を読むとただ単にヒロインが主人公を束縛しているだけの話でなないかと思われそうですが、束縛と言うのとは少し違います。
ここにヤンデレという言葉の真意が分かります。
病んでる自分にデレルというこの言葉。
確かに時に重い愛を貫きますが、主人公のちょっとした優しい言葉に照れたりするとこなんて萌えポイント万歳のヒロイン。
その二人を取り巻く他の妖狐達もそれぞれ個性が素敵できっと推しの妖狐が見付かると思います。
私はおネエキャラの金狐が好きです。
みなさまもぜひ一度読んでみて妖狐達の世界を堪能してみて下さい。