『マミ・レヴィのアロマテラピー』(マミ・レヴィ)の概要
日本人である作者マミ・レヴィがまだ20代のエステシャンだった頃、日本であまり浸透していなかったアロマテラピーを学ぶ。
難関資格を取得する為に単身英国に留学し、言葉に苦労しながらも見事目的を達成する。
また部分的にちりばめられた、作者マミ・レヴィの個人的な恋愛や結婚、出産にいたるまでの経過も明るいテンポで綴られている。
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『マミ・レヴィのアロマテラピー』(マミ・レヴィ)の注目の登場人物と場所
作者マミ・レヴィが後に結婚することとなった英国青年ギャリー、最初に彼と出会ったカムデンのアンティークマーケット。
作者が初めてイギリスに来た時のホームステイ先のイーストアクトンの街やホストファミリーであるブライヤーズ夫妻やその子供達。
またブライヤーズ邸の大きなステンドグラスがはめ込まれた自宅、次にマミ・レヴィが住むこととなったアーチウェイのアラベスク様式のレリーフが大きな幅で彫り込まれた20畳以上の部屋を持つ住居、結婚した夫の実家にあるバスルーム。
様々な印象的な人物や場所が登場します。
その一つ一つをしっかりとイメージしながら読むとより楽しめます。
『マミ・レヴィのアロマテラピー』(マミ・レヴィ)のおすすめポイント
結婚した夫ギャリーのママはイギリス育ちのイタリア人、元々ナポリに由来があり料理が大好き、歌を歌うことが大好きなとても明るい女性です。
キッチンの作り付けの大きな棚に収められた、料理のレシピばかりを何十年もかけて集められた膨大な量のスクラップブック。
それを参考に美味しい料理ばかりをこしらえる日常生活が垣間見える場面。
ママがとてもこだわっていたバスルームに並べられていたエッセンシャルオイル、マジョラム、ラベンダー、サイプレス、フェンネル、ローズマリー、カユプテ等文字で見るだけでも、アロマ好きの方なら肉体と心がほぐされてしまいます。
『マミ・レヴィのアロマテラピー』(マミ・レヴィ)から得たもの
英語が得意ではないマミ・レヴィが、現在の自分の状況に甘んじることなく新たな世界へ飛び出して行きます。
辛いことやメンタルを病むようなことがあったとしても、周囲と相いれながら自然に克服していく順応力と精神的なタフさポテンシャルは見習わねばならないと感じさせられました。
また終わりの方に、うすいオレンジのカラーページで症状別レシピとして、様々な人々のパーソナリティや訴えている心身の悩みに対して、効果を発揮するアロマオイルを提案している項も興味深いものがあります。
『マミ・レヴィのアロマテラピー』(マミ・レヴィ)はこんな方におすすめ
これから、何かを始めようとしている方におすすめです。
背中を押してくれる一冊となるでしょう。
また、日常の生活や人間関係の疲れ、あるいは慢性的・難治性な疾患や障害などに深く悩んでいる方に癒しが与えられ、気持ちに明るい光やさわやかな風を感じさせてあげられると思います。
紹介されているアロマオイルを試してみてはいかがでしょうか。
『マミ・レヴィのアロマテラピー』(マミ・レヴィ)のまとめ
文章がとても読みやすく、また作者の考えを押し付ける文体でもないので嫌みがありません。
時系列的に書かれている内容ではありませんが、一つ一つタイトルがきちんと付けられており整理もされていますので、その時々で読みたい内容を読むのもいいでしょう。
また個人的なストーリーとして作者の恋人との出会いや結婚に至る過程も含まれています。
夫の母親やその周囲との良好な関係にも、ほっとさせられるものがあります。
普段の人間関係の構築にも役立つかも知れません。
最初のページに複数差し込まれている画像を閲覧するだけでも、心にアロマの香りが流れることでしょう。
最終章に記されているセルフで出来るアロマオイルの使い方も短いながら詳細で役立つものばかりです。