『昭和天皇マッカーサー会見』(豊下楢彦) ― おすすめの本

『昭和天皇マッカーサー会見』(豊下楢彦)の概要

安倍政権の時に、北方四島についてプーチン大統領が米軍基地について危惧をして交渉が決裂しました。

日本には日米地位協定というものが存在しますが、この日米地位協定とはいかなるものなのか。

そしてなぜどうして決められたのかが経緯を知りたい方におすすめの一冊です。

『昭和天皇マッカーサー会見』(豊下楢彦)の好きなエピソード

最近連合国軍総司令部(GHQ)の話が出てくると必ず映像として出てくるのが、東京の帝国ホテルでです。

実際通りががかると、ここで様々な日本の未来が決まっていったと思うと日本人としてはただのホテルではないのではと思えてきます。

『昭和天皇マッカーサー会見』(豊下楢彦)でもあるように、ダグラスマッカサーは日本を東洋のスイスという構想を抱いていました。

実際中立国としてオマーンという国は、日本のような中立国を目指していると聞きます。

日本がそのような国になった場所なのかもしれません。

『昭和天皇マッカーサー会見』(豊下楢彦)の好きな場面

ダグラスマッカサーは昭和天皇と拝謁した時、もっと西洋の王族みたいに横柄な態度だと思っていたと思います。

しかし日本の天皇制は西洋からみれば王族という概念でみられるでしょうが、日本人にとっては憲法では人間宣言していますが神格化された存在なので、王族というニュアンスとは違うわけです。

それをダグラスマッカサーもおのずと文章を読み進めると感じ取ったのではないでしょうか。

それゆえに東京裁判で徹底的に天皇をかばっているというのが解ります。



『昭和天皇マッカーサー会見』(豊下楢彦)で得たもの

『昭和天皇マッカーサー会見』(豊下楢彦)の内容でこの憲法が作られた経緯も書かれています。

幣原喜重郎と米国との間でしっかり憲法について互いに意見を交換しながら作られています。

確かに一見すると、戦勝国から一方的に作られたという印象がぬぐえない部分もありますが、とくに天皇制についての天皇の立場や、今でいう生存権についての文言はこれまでになかった法律を作る要因となっています。

そういう意味では必ずしも日本人の意見が含まれていないとは言い切れないのではないかと思う印象を受けました。

『昭和天皇マッカーサー会見』(豊下楢彦)はこんな方におすすめ

昭和、平成、令和と時代が流れ、現在の憲法はずっと受け継がれています。

この先憲法改正があるとしたら、ある意味民主主義の中で始めて日本が作ろうとする憲法となります。

若い世代に是非読んで頂き、憲法とはなんだということを理解できるような本だと思います。

『昭和天皇マッカーサー会見』(豊下楢彦)のまとめ

人間宣言をした当時の昭和天皇が日米地位協定にあんなに口を出していたということがわかってきます。

人間宣言をして数年経過したのちに、なぜこれほど政治に口出しをしていたのか。

そして現在に残るその勢力が問題となっています。

この勢力に昭和天皇は恐怖し、一般に考えているこの勢力の印象以上に昭和天皇は天皇制の脅威と感じていました。

このことをよく書かれている内容となっています。

そこから見えてくる意図みたいなものを感じとれる本です。

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