『読書嫌いのための図書室案内』(青谷真未) ― おすすめの本

『読書嫌いのための図書室案内』(青谷真未)の概要

本を読むのが苦手な主人公と活字中毒だが引っ込み思案な女の子が図書委員として活動する物語である。

物語のキーポイントとなるのが「読書感想文」であり、さまざまな悩みを抱えた登場人物が「読書感想文」に込めた思いを2人が紐解いていく話でもある。

『読書嫌いのための図書室案内』(青谷真未)の好きな登場人物

好きな登場人物は活字中毒で引っ込み思案な女の子です。

自分と性格が少し似ている面もあるが、特にこの子が読書をする意味を文中で語っているシーンは共感できるものがあり、改めて読書をする意味や意義を考えさせられます。

また普段は大人しくてあまり喋らないタイプなのに、本の話題になると水を得た魚の如く喋る姿が可愛くもあり、好きになってしまうこと間違いなしです。

また作家の経歴や題材情報、当時の時代背景から読書感想文に込められた思いを紐解く姿は普段から想像できないので、そこにギャップ萌えしてしまいます。

『読書嫌いのための図書室案内』(青谷真未)で好きな場面

好きな場面は、主人公の同級生と交換留学生として学校へ来ている女の子が「読書感想文」を通じてお互いへの想いを伝えるところです。

読書感想文の内容がお互いとも半分惚気で半分感想文なので最初は「リア充爆発しろ!」や「早く付き合ってしまえ!」と思っていたのですが、感想文にした題材の時代背景を読み解いていくうちに捉え方が大きく変わったので、切ない反面、読書感想文の面白さや題材・作家の情報を知る大切さを学べたエピソードにもなりました。



『読書嫌いのための図書室案内』(青谷真未)で得たもの

読書をする意味を考えさせられた気がします。

ほとんどの方が読書をする意味なんて娯楽や教養を身につけるためといったものでしょう。

しかし、文中で女の子が読書をする意味を語っているシーンを読んだ時に、ハッとさせられました。

特に「本を読むことは、現実に立ち向かうことである」という文章が心に残っており、改めて考えてみると本を読むことは自分自身の身を守るためであり、他人の感情を知るきっかけになる、と普段は考えようもない発見をしました。

『読書嫌いのための図書室案内』(青谷真未)はこんな方におすすめ

読書をするのが好きな方や人生に行き詰まった時に読んでほしいと思います。

特に感情の起伏が激しく二面性を持ち合わせている方にはおすすめで、読書をすることが今後の人生にどう関わっていくのかが学べる作品だと思います。

『読書嫌いのための図書室案内』(青谷真未)と一緒に読みたいおすすめの本

他におすすめの本は、楪一志さん著の『レゾンデートルの祈り』です。

これは日本では合法化されていない安楽死にまつわる物語で、今の時代の生きづらさを代弁している小説だと思います。

題名の『レゾンデートル』は存在理由や存在意義であり、「何のために自分は生きているのだろうか?」と言う、答えの出せない問いに関して書かれています。

この本は生きる意味を見出す人生の本としても役立つので、心が疲れている方や生きる意味がわからない方、死にたい気持ちになっている方に読んでもらいたい小説です。

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