『死亡フラグが立ちました! 凶器は・・・バナナの皮殺人事件』(七尾与史) ― #おすすめの本

貧乏フリーライターの陣内は廃刊寸前のオカルト雑誌「アーバン・レジェンド」の編集長の命を受け、巷で都市伝説として語られる殺し屋「死神」を追いかけるなる。 「死神」の都市伝説とは、彼に狙われたターゲットは24時間以内に必ず不幸な死をむかえてしまう、というものだ。 実在するのかわからない殺し屋を追いかけて、陣内は走り回る・・・

『僕が愛したすべての君へ』(乙野四万字) ― #おすすめの本

現代より少しだけ科学が発達している世界で、平行世界の存在が確認されたSF設定の物語です。 物語の中では少しだけ科学の話も出てきますが、分からなくても読めるないようになっています。 ストーリーは主に、主人公の高崎暦と85番目の平行世界からやってきたと言う瀧川和音の交流を中心に描かれていきます。 暦は和音とのやり取りを何度も重ねながら、平行世界の自分は自分なのかというテーマに悩みつつ、様々な経験を経て答えを導き出します。

『盗賊妖狐が現代に来たら愛する彼女はヤンデレだった。かと思ったらツンデレに近いヤンデレだった。』(美月里亜) ― #おすすめの本

1000年前伝説の盗賊妖狐と恐れられていた主人公が殺戮集団から100年に一度だけ咲くと言う魔法の花を盗むものの返り討ちに合い瀕死の重体を負ってしまい、もう自分の命は持たないと思った彼は魔法の花にもう一度だけ愛する彼女に会いたいと願い目を閉じた。 息絶えたかと思った主人公だったが目を覚ますと全く知らない世界に来ていた。

『聖女ジャンヌと娼婦ジャンヌ』(藤本ひとみ) ― #おすすめの本

主人公である「娼婦」ジャンヌの生き方や人物像には深く引き込まれます。 自分の体や「聖女」ジャンヌの力を利用しのし上がっていく姿はアニメなどで見る正統派なヒロインのイメージと程遠く映るかもしれません。 彼女は娼婦として他人に甘く見られないこと、誰にもつけこまれないことというポリシーを持っており権力者の男に対してでも強く立ち回ります。 また、いかなる苦境に立たされても生き延びてやる、敵に負けないという信念の強さに多くの人が勇気付けられるでしょう