
『イノセント・デイズ』(早見和真) ― おすすめの本
田中幸乃は元彼の家に放火し、彼の妻と1歳の双子を殺した罪で死刑囚となりました。 これは、幸乃が元彼をストーカーをした末に起きた悲劇でした。 報道は過熱していくものの、実際に幸乃を知る人達はその報道に違和感を抱いていきます。 一体、田中幸乃という人物は何者なのか? 彼女の真実を解き明かしていくミステリーです。
田中幸乃は元彼の家に放火し、彼の妻と1歳の双子を殺した罪で死刑囚となりました。 これは、幸乃が元彼をストーカーをした末に起きた悲劇でした。 報道は過熱していくものの、実際に幸乃を知る人達はその報道に違和感を抱いていきます。 一体、田中幸乃という人物は何者なのか? 彼女の真実を解き明かしていくミステリーです。
「少年」が、宝物を探すという理由で、エジプトのピラミッドまで旅をするお話です。 その中で様々な人に出会い、生活をし、ほんとうに宝物はあるのか?と疑心暗鬼になりながらも少年は最後まであきらめずピラミッドへ向かいます。
世界中の「思い込み」に対して、「FACT」=「事実」=「正確なデータ」をもとに、世界の今を正しく見ることを紹介した本です。 大人がかつて学校で学んだこと、特に社会の授業で学んだ知識が、いかに当時のままアップデートされていないのか。 メディアがいかに良いニュースを取り上げていないのか、このような視点からの内容になっています。
司馬遼太郎さんの「国盗り物語」「花神」「『明治』という国家」「この国のかたち」といった著作から、歴史家の磯田道史さんが、様々な考え方を教えてくれる優れた一冊です。 信長は部下を道具としてしか見ていなかったのに、大将を務める事ができて強かった。 架空と現実が交錯する時、良い物語が生まれる。 どこにでも何にでもやりがいはある。 西郷さんは、江戸幕府を倒した時の明確なビジョンを持っていなかった。 このようなキーワードに興味を覚える方なら、きっと本作を楽しめるのではないか、と思います。
気持ちが落ちてしまった時、少しだけでも明るくなれるようにと5行程度の文章が書いてあります。 短文なのでとても読みやすいです。 合計221個あり、どれも心に響きますが今の自分に正に合う文章が見つかると思います。
大人気を誇っていたVRMMORPG「ユグドラシル」も人気が衰えてプレイヤーの過疎化が進み、とうとうサービスを終了する事となりました。 本作の主人公はまだユグドラシルをプレイしており、サービス終了までログインしていたらゲームキャラのまま異世界へ転移してしまったという内容。 ゲームと同じ魔法は使えるものの、ログアウト等は出来ず。 さらにNPCが自我をもちだします。 NPC達に失望されないよう威厳を保ちながら、異世界を冒険していくという内容です。
そして、やがて明かされるラゴスの正体や「この世界」の謎を知った時、その重厚な物語に感嘆すること間違いなしです。 なぜ高度文明は失われてしまったのか? なぜ人々は超能力を獲得したのか? 不思議な街や空想生物、ラゴスが出会う魅力的な人々。 ぜひあなたもこの素晴らしい世界を味わって下さい。
舞台はとある孤立した島。 そこでは毎日朝になると、ひとつずつモノの記憶が消える。 心の中にあるものを順番に消していかなければならないのだ。 ページを捲るたびに島民の頭の中は空白になっていき、不安が増していく。 中には記憶が奪われない者もいるが、そういう人達は記憶狩りという秘密警察に狙われる。 主人公は作家の女の子「わたし」だ。
星野啓二は高校生の頃の友人・大道伸夫と仕事終わりに飲みに行った際に、彼の手帳から不倫相手の電話番号を無断でコピーしてしまいます。 後日その番号に電話をかけた瞬間から、星野が迷い込んでしまった奇妙な世界とは?
家族とは言え、元は他人であった筈の八重子さんを愛して行動に移していらっしゃる陽信孝氏が、読んだ当初人としてご立派な方だなと感動したのを覚えています。 『八重子のハミング』(陽信孝)を手に取った当時、家族に認知症になった者がいました。 その事実を受け止めてはいたものの、まだ本人に優しくする精神的な強さがありませんでした。 しかし『八重子のハミング』(陽信孝)を読んでからは、優しくすることしか出来ませんでした。