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あなたには“親友”と呼べる友人はいますか?
子供時代、学生時代は多くの方が親友と呼べる友人がいたのではないでしょうか?
しかし、社会に出て仕事が忙しくなるとそういった親友達との交流も出来なくなっているのではないでしょうか?
現在はSNSの発展もあり、様々な方と繋がることが出来ます。
そこで繋がった方の中に“親友”と呼べる方がどのくらいいるでしょうか?
どこか現在は深い繋がりを避け、友人の“数”を重要視する風潮もあるように思えます。
今回の『大人の読書感想文』の作者の方はそんな友人関係について悩んでいた時に出会った『ひでおと素子の愛の交換日記』(新井素子・吾妻ひでお)から本当の友情について気付いたようです。
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『ひでおと素子の愛の交換日記』(新井素子・吾妻ひでお)から学ぶ本当の意味での友達
■出会いと別れを繰返していく中で
私がこの本に興味を持ったきっかけは、本当の意味での友人について思い悩んでいたからです。
学校を卒業して地元の町を去り新しい場所での暮らしを始めていく中で、多くの出会いと別れを経験してきました。
かつて仲の良かった人たちもそれぞれの道を歩んでいき、自然と離ればなれになっていきます。
忙しい毎日の生活の中で仕事上での付き合いはそつなくこなせるようになっても、昔のように心から親友と呼びあえる関係性を築き上げていくのは難しいものです。
SNSやスマートフォンを始めとする最先端のメディアを駆使することによって、世界中何処にいても誰とでも簡単に繋がることができるのが今の時代の良いところです。
その一方ではディスプレイ上の友達登録やアドレス帳のメモリーだけがどんどん膨れ上がっていき、人と人との結びつきが次第に薄れていくのは味気ないものです。
そんなある日にひとりの人気SF作家と個性派マンガ家のコラボレーションによる、不思議な1冊を手にとって見る機会がありました。
■お互いに憧れお互いに高めあう
『ひでおと素子の愛の交換日記』は、1987年の1月25日に新井素子と吾妻ひでおによって角川文庫から刊行されたエッセイ集になっております。
若干19歳にして小説家としてデビューした新井素子が、22才になるまでの毎日のありふれた日常生活の風景をスケッチスタイルで描き出していきます。
当時から親交が深かった漫画家吾妻ひでおが、毎回文章に合わせたユーモアセンスたっぷり含んだイラストで味付けしていきます。
小説家として成功したはずの新井素子が未だにマンガ家に憧れていて、漫画家として実績のある吾妻ひでおが小説を書きたがっている無い物ねだりが笑いを誘います。
いつしか仕事での付き合いを越えて信頼関係を築き上げていくふたりの様子からは、お互いに足りないものを分かち合う新しいタイプの友人との付き合い方を学ぶことができました。
■何があっても変わらない友情
本作品の中でも特に、
「未来は漠としていて、でも、漠としているからこそ、どこまでも開けていて。」
というセリフには強く心を揺さぶられました。
10代で作家となった新井素子の繊細な不安感が伝わってくる言葉です。
吾妻ひでおも本書を発表した後はスランプに陥っていき、ついにはアルコール依存性悩まされてしまいます。
SF作家として新作を発表し続けていく新井素子とはあまりにも対照的ですが、ふたりの絆は現在でも揺るぎないものとなっているようです。
いい時も悪い時も共に歩んでいけるからこそ、友達と言えることを考えさせられました。
友人との関係性に悩んでいる方にはおすすめの本です。
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いかがでしたか?
親友というのはただの遊び友達ではないように思えます。
ただ都合の良い時にだけ一緒に遊び、都合が悪くなると付き合いを切るような関係ではありません。
良い時も悪い時も互いに相手を思いやり、自分や相手を高め合うことが出来る関係こそが良い友人関係と思えます。
私自身も中学生時代からの親友がいます。
今はお互い仕事等でタイミングが合わず、年に2、3回しか会いませんが、常にお互いを忘れることはなく、会う時は全く気兼ねなく会うことが出来ます。
あなたの友人関係はいかがですか?
もし“親友”と呼べる友人がいるのなら、今もこれからも大切にして下さい。
もしいないのであれば、今身近にいる方をあなた自身から大切にして下さい。
相手に期待をするのでなく、あなた自身からその人を理解し大切にして下さい。
裏切られることもあるかも知れませんが、それが唯一の“親友”を見つける方法です。
あなたの『大人の読書感想文』をお聞かせ下さい。
悩める方の助けになるかも知れません。
ぜひメッセージお願い致します。
※掲載の際には多少の編集を加えますので予めご了承下さい。