『10年後破綻する人、幸福な人』(荻原博子)から学ぶ、人生を生き抜く知恵と姿勢 ― 『#大人の読書感想文』


このブログは、私の知人や募集で集まった方々の『大人の読書感想文』を掲載しております。

本のレビューではなく、その本を読んだその人がどのように感じ、どのように影響を受け、人生に活かしてきたかをまとめています。

その本に興味を持って頂くことはもちろん、あなたの悩みの解決や人生の励みになれば幸いです。


10年後破綻する人、幸福な人 (新潮新書) [ 荻原 博子 ]

感想(2件)



あなたは将来の設計をしていますか?

最近はよく週刊誌やネット記事で、「老後破綻(破産?)」や「老後の必要資金は3000万円以上必要・・・」等々の記事が目に入ります。

このような記事を目にする度に不安になりませんか?

現代は長引く不景気の中、非正規雇用、貧富の差、様々な経済的な問題もあります。

景気は回復しつつも実感としてはまだまだ大多数の方が十分な賃金をもらえているとは

言い難い状況ではないでしょうか?

私の友人の多くも月々の貯金すらままならない状況です。

比較的大きな企業でそれなりに賃金をもらい働いている友人も、今度はブラックで精神的に病んでしまっています。

そんな状況の中で、今度は老後破綻だ、貯金はいくら必要だ、と言われても不安しかありません。

雑誌等の記事は不安を煽る方が売れるので、多少大げさに言っているのでしょうが(人間はマイナスのことに強く反応する為)、全く事実の無いところでそういった問題が浮かび上がることはないでしょう。

今回の『大人の読書感想文』の作者の方も、そんな不安を抱いていたお一人だったようです。

作者の方は幸運にも『10年後破綻する人、幸福な人』(荻原博子)に出会え、その不安が取り除かれたようです。

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『10年後破綻する人、幸福な人』(荻原博子)から学ぶ、人生を生き抜く知恵と姿勢

■世の中を見渡せるように資格を取ろうと決意

この先一体どうなるのだろう。

そんな不安感でいっぱいのまま。

だからといってまとまって勉強する時間もあまりなく、不安感が取れていなかった自分にぴったりの本でした。

この一冊のおかげで未来を必要以上に不安に思わなくて済むようになり、それだけでも人生はすでに好転しています。

それと同時にどこに力をかけて暮らしを組み立て直していけばよいのかも自然に見えるようになり、真っ暗だった視界が晴れたようになりました。

読み終えてすぐさま手に取ったのは資格の本とその資料。

これをベースにもっと知識を深めて人生を組み立てなおそう。

そう決意して毎日隙間をぬって資格取得に向けて勉強し続けています。

■実はわかっていなかったと気が付く契機に

10年後の自分はどうなっているのだろうとただ不安に思うだけよりも、ただこれを読んでよかったと素直に思います。

少なくとも10年後の自分には、この本がありましたから大丈夫ですと言ってあげられる自信がまずできました。

取り上げられているのは誰もが身に覚えのある「介護」「住宅」などの5つの分野。

最新情報から読者の金銭的不安を取り除き、具体的な対策の指南までしてくれてあります。

どの分野もほとんど全部、薄い知識しかなかった自分にとっては、世の中の全体像を見渡すためのマップの役割を果たしてくれています。

また平易にわかりやすく読み解けるような親身な語り口でしたから、こんなことすら背景はわかっていなかったんだと自分にがっかりさせられたりすることもありませんでした。

同時にメディアやネット、雑誌を見ているだけでは、思考の筋道までは絶対に手には入らないとも改めて実感。

かなりまめにチェックしてきたはずでもそれはただ薄く広く知っている「つもり」になっていたにすぎない。

この厳しい現実に気が付いたのです。

■行き届いている本の内容

世の中の流れに対する不安感への処方箋がこの値段で手に入る。

とても安い人生への「投資」です。

それだけでなくこの本は、社会そのものを経済視点で読み解いていっていると言っていい総合的な側面を持ち、経済において誰もが刷り込みにあっている大きな誤解をまず最初にわかりやすく読み解いてくれています。

インフレになったら・・・

国債のデフォルトとやらは本当にあるのか・・・

最後はマンションをごみにしないためにはどうしたらいいのかまでがカバーされています。

もっとずっと若い頃にこの本があったらどんなによかったかと読みながら何度も思いました。

■著者の長年の姿勢にも共感

この本を手にした後、著者が新聞に取り上げられたのをふと見つけました。

その記事にはこうありました。

「著者の目線はどこまでも地道に生活している人に向けられている」。

なんでも明治大学を卒業しシナリオライターを目指すなどして最後に行きついたのがこの経済分野だそう。

生活すること。

その大変さを知り抜いているだけに、何を知っておくべきなのかを選び、提示し続けなくていこうとする著者の強い意志。

それがこの本の独特の重みと鋭さの裏付けなのだと知って、なぜ無知な人間に親身になってくれようとしているのかが納得できました。

資本主義の荒れ野を生きていかなくてはならないこの時代。

著者からこの本を通じて「知識という名の武器がまだ足りないのでは」と言われたような気がして、しっかりした知識の基盤が欲しいと強く思いました。

最初の目標はFP。

そしてそのあといくつかの資格を目指していく予定です。

この本はお守り代わりに机の上に立てかけてあります。

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いかがでしたか?

『10年後破綻する人、幸福な人』の著者、荻原博子さんはテレビにもよく出演されていますね。

市民感覚の経済的アドバイスをされていらっしゃいます。

作者の方はこの本から、ご自身の将来への不安を取り除き、更には新たな目標に向け進まれているようです。

ただただ不安になるだけでは何もなりません。

現状を把握し、どのような行動を取っていくかを考え計画し、実行していく・・・

人によっては面倒な作業のように思えるかも知れません。

しかし、流されるまま生きていきたくなかったら、少しでも自分の将来をコントロールしたかったら、自分自身で意図して行動をしないといけません。

「どのように生きていくべきか、どうなりたいのか」

を見出した作者の方から学ぶべきことは多いと思います。


あなたの『大人の読書感想文』をお聞かせ下さい。

悩める方の助けになるかも知れません。

ぜひメッセージお願い致します。

※掲載の際には多少の編集を加えますので予めご了承下さい。




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