『結果を出し続けるために』(羽生善治)から学ぶ、失敗から立ち直る方法 ― 『#大人の読書感想文』


このブログは、私の知人や募集で集まった方々の『大人の読書感想文』を掲載しております。

本のレビューではなく、その本を読んだその人がどのように感じ、どのように影響を受け、人生に活かしてきたかをまとめています。

その本に興味を持って頂くことはもちろん、あなたの悩みの解決や人生の励みになれば幸いです。


最近は藤井聡太6段が話題の将棋界。

デビューから無敗の29連勝の新記録樹立、朝日杯で最年少棋戦優勝、最年少6段昇段。

数々の新記録を打ち立てる快進撃!

その将棋界で最も有名ではないかと思われる羽生善治さん、2018年1月には国民栄誉賞の受賞が決まりました。

(執筆時点ではフィギュアスケートの羽生選手が国民栄誉賞を受賞するのか、話題になっていますが・・・、こちら読み方はハニュウですよ)

2018年2月27日には優勝した朝日杯では藤井聡太6段(当時5段)に敗れてしまいましたが、誰もが知る名前でしょう。

「永世七冠」をはじめ、群を抜いた成績と対外への積極的な活動が評価されての国民栄誉賞受賞です。

そのように偉大な棋士、羽生善治さんの勝負哲学についての『大人の読書感想文』です。

常人では考えられない世界に居て、常人では考えられない結果を残す羽生善治さん。

しかし、その著書の内容は決して常人では考えられないような内容ではなさそうです。

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『結果を出し続けるために』(羽生善治)から学ぶ、失敗から立ち直る方法

■棋士・羽生善治の勝負哲学が書かれた本

2017年、竜王位を獲得し、史上初の永世七冠を達成した棋士・羽生善治さん。
その羽生さんの講演会が2010年に行われたのですが、その講演を元に加筆・修正されたのが、
この『結果を出し続けるために』という本です。

約200ページにわたって結果を出し続けるにはどうすればよいか、羽生さんの勝負に対する哲学が書かれています。
200ページという標準的な厚さに加え、口語体で書かれているので、スラスラと読み進めることが可能です。
また時代にかかわらず通用する本質的な内容で、どの年代のどの立場の人でも役に立ちます。

■本との出会い

この本を手に取ったきっかけは、20代後半で再就職に何度も失敗したことでした。
前の仕事を辞めてから1年ほど空白期間があったため、書類審査でことごとく落とされる。
そんな絶望的な状況のとき、この本に出会いました。
購入した理由は、もともと羽生さんのファンだったこともありますが、
何より本のタイトルを見て、現状を変えるヒントになるのではと思ったからです。

■失敗から立ち直る方法

今は無事に就職し仕事もそれなりに順調な私が、
この本から学んだ、失敗から立ち直る方法を2つ挙げたいと思います。

1.「不利になってもギャンブルはしない」
ちょっとやそっとでは逆転できないくらい不利なときは、つい成功と失敗の振り幅の大きい賭けをしがちです。
逆にそのようなときほど、ギャンブルというか、イチかバチかの勝負手をやるべきではありません。
羽生善治『結果を出し続けるために』(日本実業出版社、2011年 P121)

仕事に就けないとき何度も頭をよぎったのが、弁護士などの難関資格の取得や医学部の再受験です。
資格さえ取れば仕事に就ける、医学部に入れば将来は安泰、そんな安易な考えに捕らわれていました。
しかし難関資格取得や再受験に成功するのは、ほんの一握り。
ほとんどの人は挫折し、諦めるのが現実です。
この本を読み、再受験などの無謀さに気づいたおかげで、地道に就職活動を続け、現在の仕事に就くことができました。
今では難関資格取得や再受験に挑戦せず、本当に良かったと思っています。
本気で弁護士や医師になりたいのであれば、挑戦するのもよいでしょう。
ですが私のように安易な考えで受験しようとしているのであれば、止めた方がよいと思います。

2.「ミスを減らすには自分のミスの傾向を知る」
誰でも、その人特有の同じようなミスを繰り返す傾向が強いものです。
それゆえ、自分のミスの傾向を知っておくのが、ミスを少なくするコツです。
羽生善治『結果を出し続けるために』(日本実業出版社、2011年 P127)
仕事に就いてしばらくして、立て続けに大きなミスをしてしまいました。
上司に叱られ、会社にも迷惑をかけ、本当に落ち込みました。
どうすればミスを減らせるのか…そう悩んでいたとき、思い出したのがこの本です。
自分のミスの傾向とは何なのか。
それはミスを恐れて何度もチェックするので、仕事が遅くなってしまう。
当然時間が足りなくなり、焦って仕事が雑になってミスをしてしまう、というもの。
そこで何も考えず、仕事をとにかく進めていくというやり方に切り替えました。
すると後でチェックしてミスが見つかっても、時間は十分あるので修正できる。
結果、気持ちに余裕が持てるようになり、ミスを減らすことに成功。
ミスがミスを呼ぶという悪循環を、上手く断ち切ることができました。

上記の2つ以外にも、この本には多くの学びを与えてもらいました。
天才といわれる羽生さんの、勝負哲学が詰まった『結果を出し続けるために』。
失敗から立ち直りたい人はもちろん、ツキやプレッシャー、ミスを味方にして、
結果を出し続ける方法が知りたい人はぜひ手に取ってみて下さい。

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いかがでしたか?

『大人の読書感想文』の作者の方は『結果を出し続けるために』(羽生善治)から、失敗から立ち直ることが出来たようです。

大きな成功を成し遂げる人は、たくさんの失敗をします。

失敗を恐れず何度も挑戦します。

失敗を恐れず新しいことに挑戦します。

他人に笑われようとも、何を言われようとも、何度でも挑戦します。

だからこそ、その度に反省し、成長し、成功を掴むのです。

残念ながら多くの人はこの事実に気付かず、または知りながらも失敗を恐れて挑戦せず他と同じ道を歩みます。

だから多数になるのですが・・・

もしあなたが何か失敗した時、何かを改善したい時は成功者から学ぶことは有効な手段です。

彼らは失敗の達人でもありますから。

そしてそこから立ち直る達人です。

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