『女子の人間関係』(水島広子) ― #おすすめの本

『女子の人間関係』(水島広子)の概要

噂好きな女。

自分が1番でないと気が済まない女。

グループで群れたがる女。

男の前で豹変する女…

こんなどこにでもいるような女達には、日々イライラするしかないのでしょうか?

この本では、どこにでもいるような困った女達の行動や心理を「『女』の症状」として医学的に取り扱い、客観的に解説してくれます。

そして『女』への対処法、『女』から身を守る方法、『女』との真の付き合い方を教えてくれるのです。

女子の人間関係 [ 水島 広子 ]

感想(17件)

『女子の人間関係』(水島広子)が教えてくれること

『女』とは、実は深く傷を負った心のこと。

例えば、女性が仕事でミスを指摘されるとします。

健康な心の持ち主ならば、ミスは単なるミスと受け止め修正すれば良いのだと考えます。

しかし『女』の心の持ち主にとっては、ミスの指摘は単なる指摘ではないのです。

人格否定に近い大変な出来事が起こった、と捉えられます。

そして激高し、反撃が始まります。

指摘した相手を「敵」とみなし、「敵」の悪口を言いふらして周りを自分の味方で固めていくのです。

でも、これは『女』の心の持ち主にありがちな1つのパターンに過ぎない、と本書では教えてくれます。

そしてこの状態から、とりあえずの対処方法と身を守る知恵を与えてくれるのです。

『女子の人間関係』(水島広子)の好きな場面

「『女』の症状」という見方を知らなかった時は、「『女』の症状」はその女性の困った性格で、どうしようもないことなのだと思っていました。

でもそうではなかったのです。

『女子の人間関係』(水島広子)では『女』が出来上がってしまう過程を教えてくれます。

『女』になってしまった本人には、過去に耐えられない人間関係があったのだ、と。

それは本人にすると日常的な出来事で、苦痛を感じながらも生きていくしかなかった・・・。

そこから生き抜く術として『女』になるしかなかったのだ、という新しい見方ができます。

そして『女』を見てうっとおしい、イライラする、と反応する自分の側にも『女』の心があるのだということは驚愕の事実でした。

『女子の人間関係』(水島広子)で得たもの

職場の先輩の仕事上のミスを、たまたま発見した時がありました。

そのミスを訂正してもらわないと、後々こちらに不都合が起こってしまう・・・

困りました。

でも、そのミスを勝手に直すことは不可能。

上司に報告して、上司から先輩に指摘してもらうことも考えましたが、その時そんな時間はなかったのです。

先輩は普段、上司からとても信頼されていて、先輩にもその自負がありました。

そんなプライドの高い先輩のミスを「ミスではないように」訂正してもらうにはどうしたらよいか?

その時にこの本が非常に役立ちました。

ヒントは「自分は変人である」ことをアピールすること。

これを元に、とても緊張しましたが、ミスがあることを先輩に納得してもらうことができ、ミスは穏やかに先輩によって訂正されたのでした。

『女子の人間関係』(水島広子)はこんな方におすすめ

女子の人間関係に悩む人、全てに読んで欲しい本です。

具体的な「女」の例があり、1つ1つに丁寧なアドバイスがあります。

例としては、職場の同僚、ママ友、社宅、友人同士、嫁姑、母親との関係等どがあります。

読みやすいので、10代の女子からでも十分理解できます。

また、男性にも「どうして女ってこうなの?」という普段の疑問が大きく解決されると思います。

『女子の人間関係』(水島広子)のまとめ

この本に出てくる困った「女」達は当たり前の女性の姿、それが普通の女性だと思っていました。

そして女性の人間関係では我慢するしかないとか、場合によっては自分が悪い、と思い込むこともありました。

でも、そうではなかったのです。

本書の知恵と技術を基にすれば「女」と上手に折り合いをつけられるようになります。

実際は関係の改善にはなかなか時間がかかることですし、いつでも例文の通りにうまく行くとは限らないと思います。

でも自分は自分の感じ方を大切にして、マイペースで生きていけば良いのだ、という手応えをしっかりと感じられる本でした。

当ブログおすすめの一冊

ブログ『大人の読書感想文』管理人が、SNSを通じて知り合った作家さんの本です。

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・タイトル:『従順のすすめ』

・著者:清水竜志

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