『私たちのお弁当』(クウネルお弁当隊)『一汁一菜でよいという提案』(土井善治) で日々の料理を重荷にしない ― 『#大人の読書感想文』


このブログは、私の知人や募集で集まった方々の『大人の読書感想文』を掲載しております。

本のレビューではなく、その本を読んだその人がどのように感じ、どのように影響を受け、人生に活かしてきたかをまとめています。

その本に興味を持って頂くことはもちろん、あなたの悩みの解決や人生の励みになれば幸いです。


あなたは普段どんな食事をしていますか?

外食中心?

インスタント、レトルトばかり?

料理大好き、自分で作る!

奥さん、旦那さんが作ってくれる?

食事って、その人の過去の家庭環境や今の状況を反映しますよね。

また健康に対する考え方も見えたりします。

毎日のことなので、その人の生活の考え方がよく現れます。

さらに、“食べる”前には“作る”ことが必要です。

当たり前ですね、ハイ。

「獲ったどー――!!」・・・、パクッ。

というわけにはいきませんからね。

今回の『大人の読書感想文』は、“食べる”ことも“作ること”も毎日の負担にならない考え方を本から学んだ方が2冊の本を例にして取り上げています。

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『私たちのお弁当』(クウネルお弁当隊)『一汁一菜でよいという提案』(土井善治) で日々の料理を重荷にしない

食べ物に無頓着だ。

大鍋で作ったカレーを一週間、豚汁を二週間食べ続けても苦にならない。

手羽でストックを作って、食べるときに味つけをし続けること一か月、ということもある。具沢山の汁物があれば、惣菜はいらない。

忙しくて買い物にも行けず、買い置きも無くなれば、味噌とカツオブシにお湯をかけて飲む。

一人暮らしだからできることだと思っていた。

■土井善治『一汁一菜でよいという提案』

一汁一菜でよいという提案には、それでいいと肯定された気がした。

仕事をしている人、なかでも家庭を持っている人には、ちょっとした風穴を開ける「提案」だろう。

一汁三菜があるべき食卓の姿であることは、家庭科の授業で叩きこまれる。

毎食惣菜が何品も並べられる家庭で育てば、なおのこと、それが当たり前である。

栄養バランスやいろどりを加えて、その教えをなぞるのは、大きな負担になる。

アレルギーの子どもがいるのなら、日々の献立に工夫も必要になる。

結婚相手が偏食を許されて育ったかもしれない、惣菜は毎食違って当然という考えの持ち主であるかもしれない。

食事を作る人は、台所に立つことも苦痛だろう。

時季の野菜や魚を汁物、なかでも味噌汁がよいと、作者は言う。

「味噌は医者いらず」といわれるほど健康によいもので、医学的にも日本人の体質に合っていると証明されている。

今まで言い尽くされてきたことを、作者は整理して、「一汁一菜」とキャッチ―に言い表しているのだ。

あくまで、「提案」である。

納得できなくても、こういう考え方もあるのだと頭の隅に置けばいい。

また、洋風のメニューが並ぶ食生活を、突然一汁一菜に変えるのは難しい。

家事労働の苦悩と、一汁一菜が手抜きでないことを理解してもらうために、家族に読んでもらってはどうか。

皿数を減らしても、体によいものを厳選して口にすることが、相互の歩み寄りとしてベストな選択だと思う。

■目にも楽しい『私たちのお弁当』シリーズ

先述した通り、毎食同じものを食べるような生活をしている。

そのために、十日から二週間の食事の下ごしらえを、半日がかりでする。

野菜を切って冷凍し、漬物や炒め物の常備菜を作る。

基本は一汁一菜でも、箸休めは用意している。

参考にしているのが、『私たちのお弁当』シリーズ。

市井の人の日常のお弁当を取材したものだ。

弁当の基本は、腐りにくいもの、冷めてもおいしいものなので、作り置きの見本になる。

弁当作りに慣れて、休日に惣菜を作り、時にはアレンジして詰めている人がいる。

ビギナーもいれば、見せる弁当作りをする人もいる。

液体や果物を持ち歩くのに、この容器を使うのかと目から鱗の写真もある。

紹介されているほとんどの弁当は、家庭の食卓と密接だ。

昨夜や朝の残り物を詰めているのが、一例である。

気張らずに、できる範囲でまかなうことが、継続の秘訣だとわかる。

食事は体を作るものだからこそ、料理で悩むことから解放されたい。

気が病めば体が病むことを、私たちは知っている。

料理が大儀になって、レトルトやインスタント食品に頼るようになっては本末転倒だ。

病まないために、何をどうするかというヒントが、挙げた二冊以外の料理関連の本にはあるはずだ。

料理にかぎらず、自分に必要な情報を抽出して生活に活かすことが、実用書を読む理由ではないかと思う。

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いかがでしたか?

食事は生きるために毎日必要です。

毎日のことだからこそ、負担にならないようにしたいですね。

ましてやそれが楽しめたら、本当に幸せですよね。

私は食べるのも好きですし、好き嫌いも多くありません。

作るのも結構好きですので、毎日楽しみです。

私の知り合いで、

「仕事が忙しくて食事になんて気を遣えない。

食自体に興味がないし、健康なんて考えていない。」

と言う人がいます。

その人は生活習慣病で入院したこともありますし、日々疲れているようです。

少しでも健康に気を遣った方が入院して働けなくなるリスクも減るし、日々疲れて仕事の能率が下がることもなくなります。

食に興味がなくても毎日食べるわけですし、“何を食べるか”を変えればいいだけでも、結果に違いが出るとと思いますが・・・

人それぞれですから、何とも言えませんが本当にそれでいいのかな?

と考えてしまします。たまに(笑)

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感想(5件)

一汁一菜でよいという提案 (新潮文庫) [ 土井 善晴 ]

感想(9件)

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