『サウンド・オブ・ミュージック~アメリカ編~』(マリア・フォン・トラップ)の概要
世界名作劇場の『トラップ一家物語』の原作は実話が元になっています。
作家名でお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが「トラップ一家物語」に登場した家庭教師のマリア先生ご自身が書かれた、オーストリアを脱出してアメリカに渡った後の物語です。
『サウンド・オブ・ミュージック~アメリカ編~』(マリア・フォン・トラップ)の好きな登場人物
大司教の許可を得て、トラップ一家と共に故郷のオーストリアを離れたヴァスナー神父が好きな登場人物です。
この『サウンド・オブ・ミュージック~アメリカ編~』(マリア・フォン・トラップ)の表紙には、トラップ男爵と仲良さそうに一家の中心に収まるヴァスナー神父の姿の映る一枚の写真が使用されています。
全てを捨てて亡命したアメリカでは、オーストリアでの裕福な暮らしとは対照的な生活を強いられることになります。
戸惑いを隠せない子供達や経験したことのない新たな生活に打ちのめされそうになっているトラップ男爵やマリアさんを励ましたり笑わせたりしながら盛り立てるヴァスナー神父。
とても魅力的なキャラクターです。
『サウンド・オブ・ミュージック~アメリカ編~』(マリア・フォン・トラップ)の印象的な場面
無事にオーストリアを脱出し、アメリカへと一家で亡命したトラップ一家でしたが、第二次世界大戦終結後の荒廃したオーストリアの惨状を知人からの手紙で知ることとなります。
何とか故郷のみんなを音楽で元気にしたい。
このあたりは『トラップ一家物語』そのものです。
一家は、トラップ・ファミリー・オーストリア・救援隊を作り、アメリカ各地でコンサートを開催します。
コンサートは見事に大成功。たくさんの救援物資や寄付金を故郷のオーストリアへと贈ることに成功するのでした。
『サウンド・オブ・ミュージック~アメリカ編~』(マリア・フォン・トラップ)で得たもの
『トラップ一家物語』では、アメリカへと無事に脱出し、仲良く平和に暮らしました・・・、という内容で終わりを迎えていました。
この作品は前後編で描かれており、この『サウンド・オブ・ミュージック~アメリカ編~』(マリア・フォン・トラップ)はその後編にあたります。
どんな状況下でも、希望と笑顔を忘れずに、家族の絆を信じて進めば、道は開かれる。
きれいごとではなく、それを体現しているかのようなトラップ一家の姿にとても感動します。
一度読んだら絶対に手放すことの出来ない一冊になることでしょう。
『サウンド・オブ・ミュージック~アメリカ編~』(マリア・フォン・トラップ)はこんな方におすすめ
家族で海外移住や親子留学を計画されている方にぜひ手にとって欲しい一冊です。
目的地へ向かう道中や、移住・留学して間もない頃に読んで頂ければきっと大きな励ましを得る事ができると思います。
家族内に不協和音が立ち込めた時にもぜひ読み返して頂きたいです。
『サウンド・オブ・ミュージック~アメリカ編~』(マリア・フォン・トラップ)のまとめ
既に絶版となっており、前後編揃えるのは難しいかも知れません。
前編には、オーストリアでの生活やヒトラー政権化によって一変した様子、オーストリアからアメリカ脱出までの様子が克明に記録されています。
私は探してもなかなか見つけられずにいますが、幸運にも手に取る事が出来た方はぜひアメリカ編を読む前に前編の『サウンド・オブ・ミュージック』を手に取って頂くことをおすすめします。
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