『君が笑えば』(小手鞠るい)の概要
大人のストーリーで人生の移り変わりや別れと出会い、そして切なくストーリーが終わる。
大人の小説。
生まれてから死ぬまでの間の人生ストーリーがこの小説では、一番大人らしい人生だけ切り取り甘く切なく恋を描いています。
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『君が笑えば』(小手鞠るい)の登場人物達
ジャズピアニストの鏡子、カメラマンの耕太、 喫茶店をしているさやか、 さやかの娘の由美。
登場人物の性格や個性を上手く書き分けていて、4人の人生を上手く音楽と共にストーリーが展開します。
私の好きな場面はカメラマンの耕太と鏡子のやりとりや、 恋の行方を追いながら陰ながら支えるさやかと娘の由美、その関係性が描かれている場面が甘く切なく読んでいてドキドキさせてくれるので一番好きな場面です。
そして気分でピアノの弾く鏡子の感情も描かれていて、正に大人の小説です。
『君が笑えば』(小手鞠るい)の好きな場面
鏡子と耕太が身体の関係に発展していく場面や、夜の営みを大人の上品さもあり決して下品ではなく、 綺麗に描かれているところが一番好きな場面です。
これで最後の夜と思いながらも、続く行為・・・
甘く切なく大人の複雑な感情も描かれているので、そそられるストーリー展開でさらっと読めてしまうけれど、後味に残る印象を与えてくれるので読み終わっても余韻を残すストーリーです。
ついもう一度読みたい場面で戻って読んでしまいます。
『君が笑えば』(小手鞠るい)で得たもの
小手鞠るい氏の本はそんなに数多く書いているわけではないですが、毎回読みたくなる作品ばかりです。
特に読み終わった後の余韻に浸ることができる数少ない本なので、読んでいて色々なことを考えてしまいます。
大人らしい大人の人生、そして恋をして過ぎていく時間・・・
そんなことを毎回読み終わった後に感じています。
得るものは大人の人生ストーリーについて、その時の自分の置かれた立場で毎回感じ方が違うので、いつでも飽きずに読める作品です。
『君が笑えば』(小手鞠るい)はこんな方におすすめ
人生に悩み、仕事に悩み、恋に悩んでる女性に読んで欲しい作品です。
特に30代にこれからどうしようと思っているならこの小説を読んでリフレッシュしてほしいと思います。
感じ方で見えてくるものが違う作品なので、悩んでいる時に読めば何か答えが見つかるかも知れません。
『君が笑えば』(小手鞠るい)のまとめ
凄く綺麗に上品に大人の営みを描かれている小説です。
夜一人で読んで人生の悩みをひも解いてくれるような気がします。
大人の小説の中で最も書き方の上手い作家さんと思えます。
それぞれの魅力がある登場人物と織り成すストーリーは最高です。
恋する女性を中心にストーリー展開するので、自分と照らし合せながら甘く切なく終わる小説を読み切った時には人生の見方が変わると思います。
そんな作品を書いている小手鞠るい氏の本を『君が笑えば』に限らず、一度読んでみて欲しいと思います。
色々な作品があるので読みやすいと思います。
ブログ『大人の読書感想文』管理人が、SNSを通じて知り合った作家さんの本です。
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従順のすすめ 開かれた未来へ通じる至極の10の思想【電子書籍】[ 清水 竜志 ]
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・タイトル:『従順のすすめ』
・著者:清水竜志
・内容:現代思想についての本です。
「好きとは何か」
「学業学歴とは何か」
「お金とは何か」
「ストレスとは何か」
「宗教とは何か」
「個性とは何か」
「若者の品格とは何か」
「競争とは何か」
「死とは何か」
「人間とは何か」
といった、現代社会の漠然とした疑問を新しい理屈の真理で解明する、という新しい取り組みをした充実の内容です。
是非、一冊お手に取り著者である思想家の清水竜志さんを応援して下さい。
清水竜志さんのTwitter:https://twitter.com/messages/media/1116542864228413445