『密やかな結晶』(小川洋子) ― おすすめの本

舞台はとある孤立した島。 そこでは毎日朝になると、ひとつずつモノの記憶が消える。 心の中にあるものを順番に消していかなければならないのだ。 ページを捲るたびに島民の頭の中は空白になっていき、不安が増していく。 中には記憶が奪われない者もいるが、そういう人達は記憶狩りという秘密警察に狙われる。 主人公は作家の女の子「わたし」だ。

『八重子のハミング』(陽信孝) ― おすすめの本

家族とは言え、元は他人であった筈の八重子さんを愛して行動に移していらっしゃる陽信孝氏が、読んだ当初人としてご立派な方だなと感動したのを覚えています。 『八重子のハミング』(陽信孝)を手に取った当時、家族に認知症になった者がいました。 その事実を受け止めてはいたものの、まだ本人に優しくする精神的な強さがありませんでした。 しかし『八重子のハミング』(陽信孝)を読んでからは、優しくすることしか出来ませんでした。

『爆撃聖徳太子』(町井登志夫) ― おすすめの本

主人公は小野妹子。 しがない下級豪族の彼が仕事先で見かけた男、聖徳太子のせいで彼の人生はとんでもない悪路を行くことになる。 世界を手に入れようと次々に隣国を倒し、領土を拡大していく隋帝国の次の目的地は琉球。 ここで彼らを止めなければ、倭国が次の犠牲になってしまう。 遣隋使になった小野妹子は頭がおかしい聖徳太子の部下となって、琉球を守る戦いに身を投じることになるのだが…。

『薄闇シルエット』(角田光代) ― おすすめの本

結婚=幸せとは思えず、「結婚してやる」という恋人に対しても反発を覚える37歳のハナ。 自分には自分なりの幸せがあるはずと、自らの道を突き進むが自分を信じられる決定的な何かも見つからず、気が付けば八方塞がりの毎日。 まわりと自分の差に落ち込みながらも、もがき成長していく女性の物語です。

『読書嫌いのための図書室案内』(青谷真未) ― おすすめの本

読書をする意味を考えさせられた気がします。 ほとんどの方が読書をする意味なんて娯楽や教養を身につけるためといったものでしょう。 しかし、文中で女の子が読書をする意味を語っているシーンを読んだ時に、ハッとさせられました。 特に「本を読むことは、現実に立ち向かうことである」という文章が心に残っており、改めて考えてみると本を読むことは自分自身の身を守るためであり、他人の感情を知るきっかけになる、と普段は考えようもない発見をしました。

『東大思考』(岡壱誠) ― おすすめの本

東大生の多くに見られる考え方や思考法をわかりやすく解説しております。 「記憶力」「要約力」「説明力」「ひらめき力」「問題解決力」の5つにおいて、 一般人と東大生の頭の中のどこが違うかが明確になります。 物の見方を変える事で世界が180度変わる、そんな感じの1冊でした。

『天使の卵-エンジェルス・エッグ』(村山由佳) ― おすすめの本

主人公の歩太は、芸大を目指す浪人生。 歩太は、ある日電車の中で出会った人に一目惚れをします。 歩太には、精神を病んで入院している父親がいて、その父親に見舞いに行った時に、新しく担当医として配属された女医に出会います。 それは、自分が一目惚れした女性でした。 どこかで見たことがあるような気がしていた歩太ですが、それは自分の付き合っている彼女の姉でした。

『地下にうごめく星』(渡辺優) ― おすすめの本

40代未婚女子の夏美は職場で部下に頼られ仕事一筋に生きながらも、どことなく心に満たされない空虚を抱えていた。 そんな時後輩に誘われて鑑賞した地下アイドルのライブに衝撃を受け、自分もプロデュースしたいと思い立つ。 しかし夏美のもとに集ったのは元のグループが解散して居場所を失ったカエデ、家庭でできそこない扱いされているいじめられっ子の天使、女装趣味のある男子高校生・翼、ファンをライバルに奪われてしまった愛梨など一癖も二癖もあるメンバーだった。 はたして夏美は問題児たちをまとめ上げ、彼女たちを輝かせることができるのだろうか?

『誰も教えてくれなかった子どものいない人生の歩き方』(くどうみやこ) ― おすすめの本

子どもがいなくて、社会から疎外感を持っている方は発信されていないけれどたくさんいると思います。 今後、子どもがいる家庭より単身の方が増えていくという時代なのに、子供がいないことで肩身が狭く生きざる負えない状況が続いていくことはおかしいと思っています。 誰かがうらやむような人生を送る必要なんてないのだと改めて感じることができる心強い本です。 また、子供に関して他人事だと思っている男性の方に読んでほしいと思いました。