『モナミは世界を終わらせる?』(はやみねかおる)の概要
主人公・モナミは周囲を巻き込むほどの奇跡的なドジをやらかすことで有名な女子高生。
そんなある日、モナミの元に「丸井丸男」と名乗る少年がやって来る。
彼は
「モナミが命を狙われているから守りに来た」
「モナミの行動と世界がシンクロしていて、下手をすると世界が滅ぶ」
という、とんでもない発言をする。
果たしてモナミの命を狙っている人物とは? そして本当に彼女のドジが地球を滅ぼしてしまうのか?
こうしてモナミと丸男の波瀾万丈(?)な毎日が始まるのだった……。
モナミは世界を終わらせる? (角川文庫) [ はやみね かおる ]
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『モナミは世界を終わらせる?』(はやみねかおる)の注目の登場人物
好きな人物はやはり主人公の「モナミ」と「丸男」です。
モナミのドジっぷりは傍迷惑極まりないので、かなりハラハラさせられるキャラクターでもあります。
ですが彼女自身は明るく素直で、緊迫している状況でも独自のペースを崩しません。
そんなモナミにツッコミを入れてくれるのが丸男です。
二人の会話はコントのようにテンポが良く、読んでいてつい笑ってしまいます。
また彼は作中で「格好良い」と評されていますが、実は妹にめっぽう弱い大のシスコンだったりします。
どれくらいかというと、妹絡みの話題では、あのモナミがツッコミ役に回るくらいと言ったら度合いが分かるでしょう。
『モナミは世界を終わらせる?』(はやみねかおる)の好きな場面
やはり物語後半、モナミの命を狙っている人物の正体が明かされてからの展開でしょう。
その人物と丸男がスピード感溢れる勝負をしている横で、モナミは丸男が使っている武器のネーミングにツッコミを入れたり、相手の肩書きがどういう意味なのかを質問したりと、ひたすらマイペースを貫きます。
その後はモナミと地球のシンクロを止めるために、モナミと丸男が奔走するのですが、その方法と決着は思いも寄らぬものでした。
この部分は是非読んで堪能してほしい場面です。
『モナミは世界を終わらせる?』(はやみねかおる)で得たもの
この本を読んでから、結果の良し悪しにかかわらず、迷ったらまずは動いてみるようになりました。
どちらかと言えば優柔不断で、自分に自信がなかったため、子供の頃から失敗を恐れて積極的に行動をしない性格だったのですが、そもそも動かなければ何も変わらないという当たり前のことに気付かせてくれたのが『モナミ』でした。
どんな小さなことでも必ず何かが変化する。
それが良いことか、悪いことなのかは分からない。
でもどちらにせよ、やらなければ意味がない。それならとりあえずやってみよう。
そういう気持ちにさせてくれる本です。
『モナミは世界を終わらせる?』(はやみねかおる)はこんな方におすすめの本
サクサクと簡単に読み進められる本を探している人、青春小説が好きな人、学生さん等におすすめです。
特に悩みが多くなる中高生は、これを読むとうじうじした気持ちが吹き飛んだり、背中を押す第一歩になるかも知れません。
『モナミは世界を終わらせる?』(はやみねかおる)のまとめ
これは『モナミ』シリーズの第一巻に当たり、ここから二巻、三巻と続いていきます。
ですが物語そのものは一区切りとなっているので、『モナミは世界を終わらせる?』だけでも十分楽しめます。
気に入ったら続きも読んでみることをおすすめします。
また違った世界が広がっていきます。
作者のはやみねかおるさんは、この他にも『名探偵夢水清志郎』シリーズや、『怪盗クイーン』シリーズ等の作品を書いています。
児童書なのですが、大人でも面白いと感じられる作品ばかりなので、老若男女問わず受け入れられると言えるでしょう。
ブログ『大人の読書感想文』管理人が、SNSを通じて知り合った作家さんの本です。
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