『その先の道に消える』(中村文則) ― おすすめの本

『その先の道に消える』(中村文則)の概要

絡まり合う糸という帯のコピーと表紙の縄だらけの絡まり合いの中、丸まった写真が琴線に響いた。

愛や信仰、運命というものが犯罪で捻じ曲げられている。

暗い犯罪ばかりのその先の道に、と述べかけ消えると結ぶ題名に行き止まりが見えていた。

その先の道に消える

『その先の道に消える』(中村文則)の好きな登場人物

見つからない。

見慣れた光景や聞き慣れた話のすぐ先で殺人事件の死体が発見されている。

犯人として容疑者に上がっている麻衣子という女性に刑事である富樫が恋い焦がれていたらしい。

犯人と犯人の間に隠され存在を消したはずの一人の女・麻衣子が犯人として浮かび上がってきた!

恋い焦がれて事件に巻き込まれないよう存在を消したはずが、蓋を開けてみれば犯人として浮かび上がってきた!

巻き込まれないよう男から隠すことが目的のようだが、存在を消し何が消えたのか?

『その先の道に消える』(中村文則)の好きな場面

帯には手記が見つかり驚愕した!と書かれています。

手記の箇所は、異質なものとして衝撃的ではありますが好きではありません。

犯罪が起きるような場面や殺意或いは手記に記されたSMなり性行為が好きな人はいません。

SMが趣味のカップルはSMだけが好きなんだと嫌いなはずだ!と力説してもはねつけられなかったことがあったらしいのですが、縄で縛られたことについて手記で綴っています。

痛ければ好きなんだろうとSMカップルに聞く人もいましたね。

迷惑な話ですね。

『その先の道に消える』(中村文則)で得たもの

変態なるものとフェティシズムが争っていました。

違うには決まっていますが、気味が悪いことも続くと鬱屈しますからカタルシスを求めて読んだ。

宗教的な性行為や性体験には、カタルシスはないと言われています。

洗脳のような極端な修行の後、洗脳体験があるらしいのですが、どう考えても長期的な拷問で拷問の手を緩める事があり、拷問の手を緩めた隙に洗脳するのではないか!?

小説は宗教について実際と違い綺麗に書きうると思うのでカタルシスを求めて購入しました。

『その先の道に消える』(中村文則)はどんな方に読んでほしいか、どんな時に読んでほしいか

あまり良くないな!というのが読んだ感想です。

冴えないな!違う書き方ができたのではないか?

帯以上に濃い内容を書き得たのではないか?

スランプなのでしょうか?或いは書き換えが起きていたのでしょうか?

濃い内容を読みたいですね。

『その先の道に消える』(中村文則)のまとめ

腐った人々の隠蔽と八百長と吊るし上げばかりで切れ目がありませんが、腐っている世界だからこそカタルシスを小説に求めたわけです。

誰も腐っていない人がいないという吊るし上げが延々と続くばかりで死にゆくばかりというのは変わらないのだそうです。

死にゆくというのは人なるものの根源ではあるわけですが、悪いことしか起きないという意味ではありませんでした。死にゆくとしても!ですね。

腐った人々から顔を背けてでも日々カタルシス或いは惹かれるものをさがしているわけですから。

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