『アドルフ・ヒトラー 我が青春の友』(アウグスト・クビツェク) ― おすすめの本

『アドルフ・ヒトラー 我が青春の友』(アウグスト・クビツェク)の概要

『アドルフ・ヒトラー 我が青春の友』(アウグスト・クビツェク)は、アドルフ・ヒトラーの友人クビツェクが、彼の15から19歳までの素顔と、政権誕生後に再会したときに垣間見たアドルフの個人的な表情の詳細な記録です。

政治的な内容からは距離をおき、友情に関する内容が中心となっています。



『アドルフ・ヒトラー 我が青春の友』(アウグスト・クビツェク)の好きな登場人物

アドルフ・ヒトラー、アウグスト・クビツェク、アドルフの母クララ夫人、片想い相手のシュテファニー、クビツェクの両親を中心に、オーストリアのリンツやウィーンを舞台に青春時代の生活が綴られています。

なかでも、アドルフが、クビツェクの父に彼の息子が音楽を学ぶことを説得しクビツェクが音楽を学べるようになったこと、クビツェクの母が過って川に転落した際に、そこに飛び込んで救助したエピソードは、アドルフの人物像を象徴的に物語っているといえます。

『アドルフ・ヒトラー 我が青春の友』(アウグスト・クビツェク)の印象深い場面

クビツェクとアドルフが、初めてリヒャルト・ワーグナーのオペラ『リエンツィ』を観た晩の描写はとても美しいです。

11月の暗い闇の中をアドルフは黙って歩き、クビツェクは彼を追いかけます。

暗闇はいつのまにか終わっていて、彼らの上には明るい星空が広がっていました。

アドルフは、クビツェクの両手をしっかりとつかみ、何も言わずその感動を親友クビツェクと共有しました。

クビツェクにとっても『リエンツィ』は心に深く刻まれ、本書の終わりにそっとこのオペラの結末とアドルフの人生とを重ねています。

『アドルフ・ヒトラー 我が青春の友』(アウグスト・クビツェク)で好きな場面

「この戦争は私の最良の年月を奪うのです。どれほどの計画を持っているか、何を建設しようとしているか御存知でしょう、クビツェク。どれほど多くの構想が若い時から心を占めてきたかを一番よく知っているのはあなたです。まだ途方もないほどやらなければならないことがある。誰がやってくれるというのです?──まだ手をつけていないものを実現するには遅すぎる」(一部抜粋)。

多くの人は、第二次世界大戦とヒトラーとをセットにして思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし、親友クビツェクの証言では、アドルフ・ヒトラーという個人は、戦争を憎んでいました。

アドルフは、クビツェクと共に暮らしていた頃、ウィーンの住環境の惨状を自らの目で確かめ対策を考えるという目的のために三日三晩歩き通したエピソードがあります。

まだ政治家でない頃からアドルフは、街を美しくし、人々の暮らしを向上させたいという思いが根底にあったことを本書の端々で読み取ることができます。

『アドルフ・ヒトラー 我が青春の友』(アウグスト・クビツェク)はこんな方におすすめ

アドルフ・ヒトラーという人物に漠然とでも興味をもっているならば、『アドルフ・ヒトラー 我が青春の友』(アウグスト・クビツェク)は必読の書といえます。

青春時代がテーマなので、特に若い方におすすめです。

政治や歴史の知識はなくても読めます。

むしろ知識や先入観を脇において読むことをおすすめしたい作品です。

『アドルフ・ヒトラー 我が青春の友』(アウグスト・クビツェク)のまとめ

『アドルフ・ヒトラー 我が青春の友』(アウグスト・クビツェク)には、美しい場面、感動的な場面がたくさんが散りばめられています。

きっと、一人の人間としてのアドルフ・ヒトラーの意外な一面や、初めて知る事実に驚くことも多いと思います。

悪名ばかりが強調される人物ですが、いまだに多くの人々の記憶に残る特殊な人物ともいえます。

その理由は、本書を読んで知ることができるかもしれません。

きっと手に取る人に、たくさんの感動と学びを与えてくれることでしょう。

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