『希望をはこぶ人』(アンディ・アンドルーズ) ― #おすすめの本

『希望をはこぶ人』(アンディ・アンドルーズ)の概要

物語の舞台はアメリカのガルフコースト。

一年中楽しめるビーチで有名なこの地に、アンディという青年がいた。

両親を亡くし希望も持てず自暴自棄になっていた時、ジョーンズという不思議な老人に出会う。

彼はアンディに「物の見方」という人生の知恵を授けます。

離婚の危機に立たされた夫婦や仕事もプライベートも上手くいかないビジネスマンなど、彼は多くの人に希望を運んで行きます。

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『希望をはこぶ人』(アンディ・アンドルーズ)の好きな登場人物

ジョーンズの不思議な魅力に惹かれます。

普通は、面倒な他人の揉め事にはあまり関わりたくないと思うことでしょう。

しかしジョーンズは違います。

人生に悩んでいる人の前に、いつも現れるのです。

それもその人にとって一番の理解者になって。

彼は初めて会う人も皆友人と呼び、幸せの枷となっている”間違った物の見方”を変えていきます。

どこからともなく現れてては消える、名前以外は誰も何も知らない。

それなのにみんなから信頼されているジョーンズは、一体何者なのでしょう。

『希望をはこぶ人』(アンディ・アンドルーズ)の好きな場面

ジョーンズが夫婦の離婚の危機を救う場面がお気に入りです。

彼は夫婦に、お互いが嫌いになったのではなく、ただ想いがすれ違っているだけであることを伝えます。

そして愛情の表現は1種類ではないこと、人によって愛の感じ方は様々であることを教えるのです。

夫婦以外でも、家族、友人、恋人と、色々な関係があります。

この場面では4種類の愛情表現について語られています。

どれも今日から実践できるのに、大切なものばかりです。

『希望をはこぶ人』(アンディ・アンドルーズ)から得たもの

『希望をはこぶ人』(アンディ・アンドルーズ)を読むことで、周囲に対する考え方がガラリと変わりました。

相手が冷たく愛がないように感じても、実はその人なりに愛を伝えてくれてることも沢山あります。

”物の見方”が違った為に、そのことに気が付かなかっただけです。

私は好きだよと言葉で言われても行動が伴わなければ、愛を感じられませんでした。

ですがその人にとっては言葉で伝えることこそが愛なのです。

多くの方はそのことに気づくまで長い時間が掛ったり、人によっては一生気付くことなく人生を終えます。

『希望をはこぶ人』(アンディ・アンドルーズ)に出会えたことを幸運に思いつつ、もっと早くこの本に出会っていれば、大切に出来た縁も沢山あったのだろうと思ってしまいます。

『希望をはこぶ人』(アンディ・アンドルーズ)はこんな方におすすめ

人生に行き詰まり希望を持てないでいる方、夫婦仲が上手くいかず辛い日々を過ごす方、努力しているのに幸せになれない理由が分からないでいる方には是非読んで欲しい作品です。

特別なことは何もありません。

物の見方を少し変えるだけでいいんです。

『希望をはこぶ人』(アンディ・アンドルーズ)のまとめ

人生において悩んでいる方には、是非1度手に取って頂きたい本です。

ジョーンズが運ぶ希望の知恵を沢山の人に知って欲しいです。

同じ状況でも”物の見方”が違うだけで、不幸にも幸運にも感じることがわかります。

テイストは変わりますが、『モンタギューおじさんの怖い話』(クリス・プリーストリー)という本もおすすめです。

1人の男の子がモンタギューというおじさんに、いくつもの怖い話をしてもらう物語です。

ただ怖いのではなく、不思議な世界観でありラストに衝撃を受けます。

短編集のような構成なので、本を読みなれない方でも楽しく読めます。

モンタギューおじさんの怖い話