『花物語』(西尾維新) ― #おすすめの本

『花物語』(西尾維新)の概要

化物語第3話『するがモンキー』に登場した神原駿河が主人公である。

化物語その後、新章のスタートである。

神原駿河の視点で描かれている。

テーマは人間関係である。

コメディ食が影を潜め、シリアスに描かれている。

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『花物語』(西尾維新)の登場人紹介

神原駿河…私立直江津高校3年生

神原遠江…死別した駿河の母親。小さいの!と駿河を呼ぶ母親らしからぬ母親

阿良良木暦…卒業生。猿の手の怪異に取り込まれそうな駿河を助けた。

忍野扇…花物語以前では女子として描かれていたが、男子として描かれている。幻の1年3組で生徒を迷わせるのを生業にしている。

日傘星雨…駿河のバスケ部の仲間。

阿良良木火憐…暦の妹

沼地蝋花…中学時代の駿河のバスケットボールのライバル。

貝木泥舟…自称ゴーストバスターの詐欺師。

『花物語』(西尾維新)の好きな場面①

駿河は、猿の手を亡くなった母親から譲られました。

干からびた猿の手のミイラです。

その干からびた猿の手が、願い事を3つ叶えるというのですが・・・

その猿の手は、願い事を叶える代償として身体と魂を乗っ取るという「レイニー・デヴィル」でした。

駿河は、2度願をかけたことにより左腕が毛むくじゃらの猿の手になってしまいます。

普段は、左腕を包帯で隠しているのだが、眠る時には包帯を巻いた腕を更にガムテープでぐるぐる巻きにしゴリラと化し人を襲わないことを心がけています。



『花物語』(西尾維新)で好きな場面②

それから11ヶ月後。

悪魔様の噂が流れ出します。

悪魔様に相談するとどんな悩みでも解決するという噂です。

悪魔様の正体を突き止めるために、駿河は学習塾跡地へと向かいます。

そこには、かつての宿敵沼地蝋花がいました。

悪魔様と名乗り不幸な話を収集していました。

駿河は沼地に騙され猿の手を渡してしまいます。

猿の手と別れられることを喜んでいた駿河だが、やがて沼地が猿の手ばかりでなく全パーツ集め悪事を働く話を聞き、戦い始めるのでした。

『花物語』(西尾維新)はこんな方におすすめ

阿良良木暦を忘れ難いと思っている『物語シリーズ』が大好きな方。

阿良良木暦は卒業し、この『花物語』(西尾維新)では暦の妹が登場しています。

やはりアニメ化され、テレビで放映もされています。

『花物語』(西尾維新)のまとめ

猿の手という悪魔の形というものが中心です。

願い事が3つ叶うという古い童話のような話ですが、悪魔が叶えることにより魂や身体が悪魔化するというトラブルが生じます。

切り落とすことが簡単な猿の手が、駿河という人間の左手に出てしまいます。

悪魔だ!と怖がるだけでは済まない大問題です。

毛むくじゃらになった左手を包帯で巻き更にガムテープで固定しながら、悪魔という猿の怖さを思い知るのです。

人間のようなことを何も知らない悪魔・・・

願いは叶ったのでしょうか?