『学校では教えてくれない地政学の授業』(茂木誠)の概要
地政学とは、国家間の政治問題を地理的な視点を通じて見る学問です。
『学校では教えてくれない地政学の授業』(茂木誠)では「いわゆる国家間の対立を地理的な条件で説明するのが地政学」と説明されています。
駿台予備校講師の茂木誠先生のラジオ番組の内容を元に書き起こされた本で、茂木先生とラジオ局(文化放送)アナウンサーの対話形式の本なのでとても読みやすくわかりやすく、地政学及び世界各国の関係性が理解できます。
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『学校では教えてくれない地政学の授業』(茂木誠)の内容
地政学ではユーラシア大陸が世界島と称して、常に世界情勢の中心地であると定義されています。
世界島に属するロシア・中国と、世界島の半島とされるヨーロッパ地域、孤立した大きな島と定義されるアメリカ、そして日本が本書の話の中心になります。
中国がなぜ今日本海・東シナ海・南シナ海などの近海に進出しようとしているのか、日韓関係はどのような歴史をたどってきたのか、ロシアと欧米はなぜ対立するのか、ヨーロッパが抱える問題などがわかりやすく書かれています。
『学校では教えてくれない地政学の授業』(茂木誠)の興味を惹かれる内容①
現在のロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに地政学に興味を持った方も多いかと思います。
ロシアにとってウクライナという国がどういう存在なのか、またウクライナにとってロシアはどうなのか、さらにNATOから見たロシアやウクライナはどういった存在なのか気になるところです。
本書の第8章「ロシアという隣人といかに付き合うか?」第9章「ロシアはなぜ欧米と対立するのか?」はそういう疑問にわかりやすい説明を与えてくれます。
『学校では教えてくれない地政学の授業』(茂木誠)で興味を惹かれる内容②
学校で日本史、世界史等の勉強はしてきましたが歴史上起こったとされる事実を学んできただけで、「なぜそうなったのか」という視点は持っていない方が多いと思います。
日本に生まれてずっと国内で育ってきた日本人で、日本人としての視点でしか世界のニュースを見ていなければ、『学校では教えてくれない地政学の授業』(茂木誠)で地政学について知ることで他国と他国の関係性というもの知見が増え、ニュースを見ている時に起こった1つの事実がなぜ起こったのか考えるようになると思います。
『学校では教えてくれない地政学の授業』(茂木誠)はこんな方におすすめ
本当にわかりやすい本なので、地政学のことをあまり知らない方に読んでほしいです。
歴史の授業はあまり好きでなかったとか、特定の好きな時代や国はあるけれど歴史全体についてはあまり興味が持てなかったという方には、ぜひ読んでほしいです。
部分部分で暗記するのではなく、その原因がわかり一つのストーリーになって入ってくると思います。
『学校では教えてくれない地政学の授業』(茂木誠)のまとめ
地政学に興味を持つ前にはアメリカの歴史に興味を持ち、ジェームズ・M・バーダマン著「地図で読むアメリカ」(朝日新聞出版)という本を読みました。
こちらもおすすめの本です。
読んだきっかけは、最終的にトランプ大統領が当選した2017年のアメリカ大統領選挙の時にアメリカの抱える国内問題のニュースを見聞きして、アメリカがどういう国なのか実は何も知らないなと思い、探して読んだ本です。
アメリカの地理にも歴史にも疎いのですがわかりやすい地図が記載されていて、わかりやすく面白い本でした。