『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(山口悟・ひだかなみ) ― #おすすめの本

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(山口悟・ひだかなみ)の概要

前世の記憶を取り戻したことにより自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったことを知ったカタリナ。

このままでは身の破滅一直線になってしまうため、何とかして破滅フラグを回避しようと様々な人と触れ合いながら奮闘していく物語です。

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(山口悟・ひだかなみ)の好きな登場人物

色々な登場人物が出てきて、その誰もが魅力的なのがこの作品の特徴なのですが、その中でもダントツ魅力的なのが主人公のカタリナです。

破滅フラグを回避するための努力が見事なまでに斜め上の方向に展開されていくのは見ていてとても痛快で、読んでいる誰もが親心のような温かい視線で彼女を見守ることうけあいです。

また、心に様々な傷を抱えた他のキャラクター達との関わりも心温かくなるものが多々あり、優しい彼女の人柄に登場人物だけでなく見ているこちらも癒されてしまう、そんな魅力に溢れたキャラクターです。

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(山口悟・ひだかなみ)の好きな場面

カタリナと関わっていくキャラクター達が彼女の言葉や行動によって救われていく様がとても好きです。

その中でもソフィアが救われる様が特に好きです。

「友達が欲しい」、そんな願いすら自分の特殊な容姿のせいで叶わなかったソフィア。

けれど、それをありのまま認めてくれるカタリナとの出会いによって自分の世界がどんどん色づいていく。

その戸惑いと大きな喜びの様子が読んでいてとても胸が熱くなります。

特殊な事情があればあるほど、なかなか自分の全てを受け入れてくれる相手というものに出会うというのは奇跡的な確率だと思うだけに、その奇跡が起こったソフィアの話が私はとても好きです。



『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(山口悟・ひだかなみ)で得たもの

主人公のカタリナは自分の破滅フラグを回避するために色々努力していくのですが、その最中彼女は決して人を恨むことはしませんでした。

普通に考えれば自分の周りにいるキャラクター達を妬まずにはいられない状況ですが、彼女は決してそれはせず、むしろその他のキャラクター達の素晴らしさを純粋に褒め称え、そしてそれを素直に相手に伝えていました。

このように己の不遇を嘆くだけでなく常に前向きに、かつ人への尊敬を常に忘れないカタリナの姿勢は、うじうじしがちな方に向けて、正しく前を向くことの大切さを教えてくれているようです。

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(山口悟・ひだかなみ)はこんな方におすすめ

少し疲れた時に読むと、がむしゃらに前向きなカタリナの行動力に勇気と笑いがもらえることでしょう。

また、”悪役令嬢もの”は今たくさんの種類が出ていますが、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(山口悟・ひだかなみ)はとても気持ちよく読める作品なのでそういったジャンルに手を出したことがない初心者の方にとてもおすすめです。

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(山口悟・ひだかなみ)のまとめ

主人公のカタリナがおすすめなのはもちろんなのですが、その他のキャラクター達も個性豊かなキャラクターばかりでとても魅力的です。

それぞれのキャラクター達の心の傷がどのように癒されていくのかぜひ見て欲しいです。

絶対に温かい気持ちになると思います。

作品全体の様子もみんながカタリナを取り合ったりするのですが、そこにドロドロした所はなく子供っぽい取り合いが本当に爽やかなお話です。

今の作品にありがちな小難しさもあまりないので、気軽に楽しく読める作品だと思います。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 1巻〜11巻 セット (以下続刊) 全巻 一迅社 山口悟