『オーバーロード』(丸山くがね)の概要
大人気を誇っていたVRMMORPG「ユグドラシル」も人気が衰えてプレイヤーの過疎化が進み、とうとうサービスを終了する事となりました。
本作の主人公はまだユグドラシルをプレイしており、サービス終了までログインしていたらゲームキャラのまま異世界へ転移してしまったという内容。
ゲームと同じ魔法は使えるものの、ログアウト等は出来ず。
さらにNPCが自我をもちだします。
NPC達に失望されないよう威厳を保ちながら、異世界を冒険していくという内容です。
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『オーバーロード』(丸山くがね)の好きな登場人物
好きな登場人物はセバス・チャン(通称セバス)です。
セバスは主人公であるアインズに仕えており、ナザリック第九・十階層にてメイド長達と共に控えています。
その実力はナザリック大墳墓各階層の守護者と互角であり、権限も同等。
威厳があり、そしてダンディーなたたずまいが素敵です。
特に印象的なのが、ナザリック大墳墓勢の中では異質という点。
ナザリック大墳墓勢は主人公のアインズをはじめ、異形のものばかり。
だからか自分達より弱い人間をさげすむ傾向にあります。
そんな中、セバスは異なり、人間には人間の良さがあると自分より遥かにおとる人間に対しても紳士的な対応をみせます。
この辺りが最高にかっこよいです。
『オーバーロード』(丸山くがね)の好きな場面
好きな場面はアインズ・ウール・ゴウンが帝国軍と共に王国軍と戦ったシーンです。
帝国軍と共闘したといっても、アインズ・ウール・ゴウンの魔法一発で勝負がついてしまったのですが。
イア・シュブニグラスで帝国軍の一軍団を壊滅させたのは見事でした。
また殺した七万人にも及ぼ帝国軍兵士達を糧に、巨大な黒ヤギが登場。
まるで特撮映画に出てくるような巨大怪獣さながらの圧倒的な戦力で帝国軍を踏みつぶしていくのが最高にスカっとしました。
『オーバーロード』(丸山くがね)で感動したこと
感動した事は、ナザリック大墳墓の改装守護者であるコキュートスです。
虫系のモンスターなので表情から何を考えているか等はわかりませんが、武人としての心意気は持っているようです。
リザードマンの集落との闘いでコキュートスは総大将として選ばれたのですが、ラストのリザードマンの族長達とのバトルは感動でした。
圧倒的な実力差はあれどリザードマン達の心意気を組み、正々堂々とした戦いは心を打たれます。
そして男たるものこうあるべきだとも感じました。
『オーバーロード』(丸山くがね)はこんな方におすすめ
ダークファンタジー好きに読んで欲しい作品です。
こういうライトノベルにしては珍しく、残酷なシーンも沢山あります。
とはいえ法律などあってないような異世界において、これは普通の事だと思います。
力あるものが正義という感じなので。
こういうダークなところも忖度なく記載されているので、ダークファンタジー好きはぜひ読んで欲しいです。
『オーバーロード』(丸山くがね)のまとめ
オーバーロードはダークファンタジー系の作品です。
主人公サイドが異形のモンスター達ということで、人間を含む他の生物達に対して厳しい対応で責めることがあります。
また相手に何かしてあげる時は、相応の対応を求めたりも。
リアルだと普通にあることですが、ライトノベルの世界だと結構おざなりにされることが多く、違和感を覚える事もよくあります。
この作品ではそういうところをリアルに描かれているので、違和感なくスッキリ読める作品となっています。