『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)の概要
『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)は主に4コマ漫画で描かれています。
生き方、考え方を教えてくれる1冊です。
あらすじは、シッタカブッタというどこにでもいる普通のブタが生きていく中で、つらいことに直面し、そのつらさの中から幸福や不幸・悲しみ・悩みの正体を発見していく様子を描いています。
ブッタとシッタカブッタ 1 こたえはボクにある [ 小泉 吉宏 ] 感想(5件) |
『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)の好きなエピソード①
『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)の中で、心が安心できる話があります。
それは、シッタカブッタが不安で眠れない夜を過ごす時のエピソードです。
シッタカブッタは眠れなくていっぱいっぱい焦ります。
しかし、
「一年の中で何度か眠れない日ぐらいはあるさ。一生は長いからうんと悲しい日もあるさ。
いつも眠れないわけじゃなくて、今日はたまたまその日、次の日も眠れなかったけど2日後にはぐっすり眠れた。」
と話しています。
悲しいことや眠れなくなったら、不安でいっぱいになってしまいますが「今日はたまたまその日」という言葉を聞くととても安心できました。
『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)の好きなエピソード②
『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)の中で、「幸福の山と不幸の谷」というエピソードが1番好きです。
だいたい4コマ漫画で描かれている中で、このエピソードは2コマのみで描かれています。
幸福は山。
一方、不幸は幸福と幸福の間にある谷の底。
不幸をなくしたい!と不幸(谷の底)を土で埋めたシッタカブッタ。
すると平地となり幸福も不幸もなくなってしまいました。
不幸もなければ幸福もないということが、とてもわかりやすく描かれています。
読んでいる時に、シッタカブッタと同じく「不幸をなくしたい。」と思っていたので、印象に残っています。
『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)で得たもの
シッタカブッタやその他の登場人物が直面する困難や気持ちにとても共感することが多いでしょう。
その中でも、シッタカブッタが芝生の上で一人で「自分を認める」ことについて考える場面は感動しました。
シッタカブッタが1人で
「そうか、自分が弱いところは悪いところではない。弱くても弱い自分を愛することが大切なんだ!」
と気が付く場面です。
シッタカブッタと同じように「なるほど!」と弱い自分を認めることを心がけようと考えるようになりました。
『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)はこんな方におすすめ
なんだか「生きづらいな。」「生きることに疲れてしまった。」と感じた時に読むのがおすすすめです。
『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)は4コマ漫画で描かれているため、元気がなくて字がいっぱい書いてある本は読むことがきついなという時にもとても良いと思います。
『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)のまとめ
かわいらしいイラストからは、なかなか想像しにくいのですが「人生を生きるうえでのたくさんのヒント」が詰まっている本です。
思い込みが激しく、マイナス思考になってしまう方も世の中には多いと思います。
そんな自分が嫌でポジティブになろうと必死になっても、なかなか上手くはいかないでしょう。
ですが、「そのまんまの自分」を受け入れるということが、もっとも重要で幸福への大きな一歩だということを『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)が教えてくれます。
『ブッタとシッタカブッタ』(小泉吉宏)は続編が2冊出ています。
その2冊もおすすめですので、気になった方は読んでみて下さい。