『異世界居酒屋のぶ』(蝉川夏哉) ― #おすすめの本

『異世界居酒屋のぶ』(蝉川夏哉)の概要

ひょんなことから異世界につながってしまった居酒屋。

異世界のお客さんとの楽しい交流を描く物語です。

和食が意外とウケたり、「トリアエズナマ」という飲み物が人気だったり、異世界人が嫌いなカルトッフェル(じゃがいも)が調理法次第で好評だったりと、意外性だらけの居酒屋です。

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感想(2件)

『異世界居酒屋のぶ』(蝉川夏哉)の好きな登場人

大将ののぶは無口ですが、料理の腕は素晴らしく尊敬に値します。

給餌のしのぶはお客さんを覚える能力に長けていて、変装してきたお客さんを一発で見破ったりとなかなか侮れません。

ちょっとしたきっかけで働くようになったエーファちゃんも魅力的。

傭兵をやめて従業員になる女性や、親の跡継ぎをやめて料理人を目指す男性など、バラエティに富んだメンバーが迎えてくれます。

衛兵団の怖い人も、のぶの料理と酒には型無しで、無礼講になるのが楽しいです

『異世界居酒屋のぶ』(蝉川夏哉)の好きな場面

エーファちゃんがトラブルを起こし、それでもしのぶがかばって雇う場面は素晴らしかったです。

そしてエーファちゃんは罪悪感に負けることなくしっかり働いてのぶを支えてくれています。

そんなエーファちゃんのご両親がエーファちゃんの様子を見に来て料理を食べるシーンが最高です。

ちゃんとエーファちゃんが仕事をできていることにご両親は安心し、のぶの料理に舌鼓を打ち、エーファちゃんの家族が一層結束するところは見逃せません。



『異世界居酒屋のぶ』(蝉川夏哉)で得たもの

和食というものは日本以外でもちゃんと通用するのかも知れないなと思いました。

また、創作料理のようなものはどうしても既存の料理に似てしまうのかも知れないなとも思いました。

客商売の大変さ、知らない土地で商売をすることの苦労などもありますが、それを苦ともしないで、もしかしたら元の世界に戻れないかもしれないと感じながら店を切り盛りするのぶ大将の行動力などにはとても心を打たれました。

現地人を雇うのは難しいと思うのですが、それでものぶ大将の人柄でうまくいくのが素晴らしいです。

『異世界居酒屋のぶ』(蝉川夏哉)はこんな方におすすめ

なんとなく日常とかけ離れた世界の話を読みたいひとに読んでほしいです。

日常と非日常の間を経験できる貴重な一冊です。

寝る前にちょっとだけ読んで、毎日少しずつ読み進めるのが楽しいと思います。

一気に読んでしまいたくなりますが、そこは我慢しましょう。

『異世界居酒屋のぶ』(蝉川夏哉)のまとめ

小説家になろうのサイトでただで読めますし、それのリライト版の小説の本、それからコミカライズ、スピンオフ等各種揃っているので手を出しやすいと思います。

基本的には絵があったほうが面白いので、コミカライズから入って、小説家になろうか小説の本で読むのがおすすめになります。

最近また小説家になろうの方が更新があったので、そろそろ新刊も出ると思います。

新刊は即買いするほど楽しい本なので、是非読んでほしいです。